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黒助の異世界戦記  作者: ハル
19/30

第19話

シーリスと一緒に街中を歩く。

街の入り口付近から中央に向けては傷跡が残っているが、少し街中に入れば傷跡は見えなくなる。

街の雰囲気も平穏で、街中には其処彼処に露天が並び美味しそうな匂いも漂ってくる。

シーリスと雑談をしながら歩いていると少し大きめの建物が見えてくる。


「此処が冒険者ギルドよ。ある程度の街にはだいたいあるわね。

荒くれ者が多いから、絡まれないように気をつけてね。じゃあ入りましょう。」

そう言うとシーリスはギルドの中に入っていく。

僕も慌ててギルドの中に入っていく。

ギルドの中は木造建築の市役所と表現すれば一番わかりやすと思う。

違うのは受け付けカウンターのあるコーナーの横にはバーや飲食ができるコーナーがあり、また強面な獣人のお兄さん方やお姉さん方がそこら辺で固まって話していたり、受け付け近くの壁には依頼だろうか、A4ぐらいの用紙が幾つも貼り出されていた。


ギルドに入ってからは好機、悪意含め幾つも視線を感じるが、シーリスは一瞥すると迷う事なく受け付けカウンターに向けて歩いていく。


受け付けには綺麗なイヌ科の獣人のお姉さんが座っていた。

僕らがカウンター前に着くと

「こんにちは、どう言った御用件でしょうか?」

そう犬のお姉さんが聞くと、シーリスが

「登録と説明をお願いするわ」

そう言うとお姉さんは

「承知しました。貴女と後ろの方の2名でよろしいですか?ではまず此方に氏名、年齢、後はわかる限り記載して頂けますか?また代筆は必要ですか?」

そう言うと用紙を二枚差し出してきて、一緒にペンも出してきた。

あ、羽根ペンなんだ。

僕は差し出された用紙を見ると、何故に日本語。

そう言えばシーリスとも普通に会話してたよね。

と今更ながらに呆れていると、シーリスが

「大丈夫?書ける?」

と聞いてくる。

僕は頷くとペンを取り必要事項を記載していく。

名前、年齢は普通に記入したが出身は如何しようか。

どうせわからないだろうし、バレたらその時だ。

そう思うと出身国は日本と記入する。

一通り記入してお姉さんに見せると、

「日本て、何処の国ですか?聞いたことありませんが。」

と返してくるので

「遠い東にある島国です。」

と返す。

お姉さんは首を傾げながらもそれ以上聞いてこなかった。

シーリスも記入が終わったのか用紙をお姉さんに渡し、お姉さんは其れを見ると頷き、今度は机の下からクッションに置かれた水晶?の玉を取り出し

「此れに手を置いてください」

と言ってくる。

僕はシーリスを見るが頷かれるので素直に水晶?に手を置くと薄く白く光る。

終わるとシーリスも同じように手を置くと薄く白く光る。

「此れは何ですか?」

僕はそう聞くとお姉さんは

「犯罪者かどうかを見ます。窃盗や殺人などの悪事を行っていると水晶?が紅く光りますので、紅く光ったら即捕縛、抵抗の有無次第ではちょっと痛い目を見ていただいてから、警備所に御案内になります。」


怖いことをさらっと言うお姉さん。

「ではカードを発行してまいりますので其の儘少しお待ちください。」


そう言うとお姉さんが席を立って離れていった。



説明会が続きます。すみません。

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