第17話
すみません、仕事の忙しさとあれこれ考えすぎて中々書けませんでした。
遅くなってすみませんでした。
感想をくださった方ありがとうございます。励みになります。
頑張りますので気長に読んで頂けると有り難いです。
あれから1日が経過した。
角の人は鬼族の人でセラスさんと言うそうだ。
セラスさんが守ってた家にはセラスさんの家族と周辺に住んでいた人達が避難していた。
セラスさんが避難している人達に終わった事を告げると喜んでいたが、その場にいた人達の男性陣と僕とシーリスで生き残りと被害者の確認をした。
街の入り口から直線上に街の住人が亡くなっていた。
「酷い。」
僕は亡骸を綺麗な布で覆いながら、嗚咽した。
小さな子供から老人まで50人近くが亡くなっていた。
生き残った街の方々と一緒に亡くなった方々を墓地に丁寧に埋葬し、葬儀を行った。
此方では火葬では無く、土葬なので木棺に入れて埋葬をした。
黒焦げにした盗賊共はセラスさんとこの街の警備をしている人達が調べたが身分を示す物は何も無かったそうだ。
「盗賊にしては統率が取れすぎているから、唯の盗賊では無いと思うけど。
其れに盗賊は普通は街を襲ったりしないと思うし、人攫いにしても規模が大きすぎるわ。」
シーリスも生存者を捜しながら、ボソッと呟く。
僕もそう思い頷くと、一人ぐらい生かして捕らえれたらと思うが後の祭りなのでどうしようも無い。
埋葬も無事に終わると此の街の警備を司っている警備隊の詰所にシーリスと一緒に連れて来られた。
「どうぞ」
個室の部屋へ通され、いい匂いのするお茶を女性職員が丁寧に出して部屋を出て行く。
日本茶がある訳無いが、香りが良く美味しかった。
「良いマテ茶ね。落ち着くわ。」
シーリスも飲みながらお茶の名前を教えてくれた。
マテ茶の葉や小枝を乾燥させた物らしく、此れを発酵させた物を紅茶と呼ぶらしい。
高い物になると同量の銀よりも高いそうだ。
シーリスから教えて貰いつつお茶を飲んでいると、ドアがノックされ静かにドアが開き人が入ってくる。
「失礼します。」
丁寧に部屋に入りドアを閉めると、脇に抱えた書類をそっと机に起き僕達の対面にその人は座る。
虎の顔をした筋肉隆々の凄い身体をした男性?が目の前に座り、僕は驚いて腰を上げそうになった。
シーリスは此方をジト目で"なにしてるの?"と見てくる。
幾ら何でも、普通の中学生の前にこんな筋骨隆々の虎の人が来たら驚くよ。
僕は平静を装いながら座り直すと
虎の人が話し出す。
「初めまして、この街の警備隊責任者をしているオウルと言う。
今回の事は本当にありがとう。助かったよ。強襲され、此方の対応が追いつかず、君達が来てくれなければもっと被害が出ただろう。同胞を助けてくれてありがとう。」
そう言うとオウルさんはそっと頭を下げてきた。
僕は慌てて、
「僕達も出来る事をしただけですから、頭を上げて下さい。」
そう言うと、オウルさんは頭を上げてくれた。
オウルさんは頭を上げると
「取り敢えず、今わかっている事で話せる事を助けてくれた君達に話そう。」
そう言うとオウルさんは話し出した。




