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1話 宝くじを当てた男に出来た彼女

思考停止で考えずに読めるようなものを頑張って書いていきますので、よろしくお願いします。

自宅 


プルルルルル……プルルルルル…

涼「携帯……携帯……」

枕元の携帯電話を探す。

涼「ん? 電話か……、卓也からか」

涼「もしも」

卓也『聞いてくれ涼! 僕……ついに彼女ができたぞおお!』

大きな声が聞こてきて、目が覚めた。

涼「うるさいな、て、え!? まじで?」

卓也『うん、今日紹介するから、大学に1時から来てくれよ、空き講だろ?』

涼「ああ、でも大学に呼ぶの? まさか俺らと同じ大学?」

卓也『学部が違うんだろ、理系らしいよ』

涼「おおまじか……って、1時まであと2時間しかないじゃん! 今出るわ」ブチ

急いで身支度をし、車に乗り込み大学へ向かう。


大学三年の年度末、三月。来年には就活を控え授業も少なくなってきている。卓也とはかれこれ18年の付き合いだ


2月の末に4億円の宝くじに当選した卓也は、知人以上友人以下のやつらに金をたかるようなハイエナたちが群がっていたが、軽くあしらい、ほぼ全額を貯金することにしていた。大学もやめることなく、このまま就職活動に備えるそうだが、彼曰く、「どうせ金で遊

び始めたら20年もすれば無くなっちゃうでしょう?」とのことだ


大学前 


涼「ついたが、どこにいることやら。メールしておくか」

涼「ついたぞ……と、送信」

すぐに返事が来た。

卓也『おう、今食堂にいるわ、B教室側のな』


涼「ふむふむ、了解」


食堂 


卓也「おーい! こっちこっち!」

涼「おお! おお!?」

円刑のテーブル席に座っている卓也とその彼女を見て驚く。

卓也「どう? 凄く可愛いでしょ?」

彼女「どうも……北山香奈と申します」

香奈の顔をよく見ると、ある事に気が付いた。

涼「お、おう……聞いてると思うけど、青木涼です……。」

卓也「ん、どうした涼? 嫉妬でもしてるの?ハハハ」

涼「(まさかまさかまさか! 卓也の彼女がAV女優にそっくりじゃないか……しかも彼女の出演しているのは痴女物や、乱交物が多かったような。香奈は本名か? AV嬢としての名前は確か内山はるだったな)」


香奈「?」

涼の顔を見て、不思議そうに首をかしげる。

卓也「僕たち、一昨日知り合ったんだよ、それで、その、な?」

香奈「はい、凄くお話とか意気投合しちゃって、それで……」

涼「……」

二人の話は全く頭に入ってこない。

卓也「涼? どうした?」

涼「あの、さ、香奈さんは、バイトとかしてるの?」

卓也「まぁ、確かにいきなり僕から突然彼女できたなんて呼び出しておいて、びっくりするだろうしね、香奈は喫茶店でバイトしているよ」

涼「そ、そうか……それで喫茶店で知り合ったの?」

香奈「いえ、彼が教室の移動の際に携帯電話を忘れて言ったんです、それで、届に行って、少しお話をしたら弾んじゃって」

卓也「なんだか照れるなぁ」

二人の初々しい会話が、逆に涼の心を悩ました。

涼「そ、そうなんだ」

涼「(もしかしたら違うかもしれない別人かもしれない……疑うのはよそう)」

ちらりと一瞬香奈の方を見る

涼「(いやいやいやいや!あまりにもそっくりだし本人じゃないか……? それにこの大学でAVやってる人がいるって噂で聞いたことが……)」


卓也「どうしたんだよ、顔色悪いぞ?」

香奈「そうですね、気分が優れないようでしたら、飲み物とってきますよ」

涼「……」

香奈の顔をじっと見つめる。

香奈「あ、あの……」

それに気付き、少し気まずくなった。

卓也「り、涼、そんな人の彼女ガン見しないでよ」

香奈「あっ私、その、お手洗いに……」

卓也「ほら、お前のせいだぞーどうしてくれる!」

香奈「すぐ戻るからそんな怒らないであげて~」

速足で食堂を出て行ってしまった。

卓也「どうしたんだよ、涼、なんか今日おかしいよ?」

涼「い、いや……ごめん」

涼「(香奈がトイレに行った今がチャンスじゃないか……? 卓也には悪いが、やはり友人の幸せを考えれば当然だ)」

卓也「大丈夫か?」

涼「いやーなんか気分悪くてな、あ、リア充見せつけたお前のせいじゃないからね? てわけで飲み物買ってくるわ!」

必死に言いつくろって、食堂を出て香奈を追った。


1階トイレ前


涼(さぁて、出てきたところで白状してもらいますかー)

涼(お、出てきた)

香奈「あら、青木さん」

涼「あの、ちょっと話があって、卓也がいるとややこしいっていうかその……」

香奈「なんでしょう」

涼「君ってその、AV女優なの?」


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