deathgame(殺し合いゲームのみ)終了のお知らせ
その時、赤坂健太の部屋では・・・。
「まさか、舞花までもがこのゲームの参加者だったとは思ってもなかったよ」
「私だって・・・健太がゲームの参加者だったなんて」
「・・・久しぶりだな」
「うん」
俺と舞花はいわゆる幼なじみだ
でも、舞花の家の関係で近づくことを禁止され離ればなれになった
こうして真正面から会うのは約7年ぶりでもある
しかも、今の状態からして殺し合いを求められている
そんなことは馬鹿な自分でもわかることだ
しかも、プレイヤーの中には前回以降の優勝者もいるし・・・死者も出ている
まさに、崖ぷちだ
「・・・なぁ舞花、お前はどう考えているんだ?」
「えっ・・・わかんないよ、でも最後の候補者には残りたいかな」
「すごいな、会わないうちに強くなったんだな」
「そう?健太は何か雰囲気が暗くなつたような気がするけど・・・何かあったの?」
「かなわないよ、舞花には・・・実はさ高校で陸上やってて、でもなこの前足を怪我しちゃったんだ」
「えっ!?大丈夫なの?」
「まぁ、生活には問題はないんだ・・・でもドクターストップかけられちゃった」
「何があって怪我を?」
「うーんと、な・・・学校の帰りの時道路に子供がいて・・・それの子を助けた時に足をやったったんだよ、部活の顧問には『足を怪我したからはお前には用なしだ』って言われて強制退部させられた」
「酷い・・・、健太は人を助けて足を怪我したのに」
「仕方ないんだよ、俺の高校はスポーツを中心とする高校だから」
「だからって・・・、よし!その顧問を私の権限で教師を退任させましょう」
「いや、ダメだって・・・ホント仕方ないんだ」
「・・・それが健太にとっての『ホントの絶望』何ですか?」
「えっ?」
「私考えたんです。健太と二人で自殺しようと」
「舞花?・・・さっきと言っていることが違うじゃないか!!」
「えぇ、あんな考えはただの戯言・・・ホントは生きたいですよ、でも」
「・・・舞花」
「毒でしたらホンの少しだけ苦しむだけですから・・・お願いです」
「わかった、でも死ぬ前に舞花にとっての『ホントの絶望』を教えて」
「強いて言うなら、健太と別れたこと、家元を継ぐことかしら」
「そうだったのか・・・、舞花!俺と出会ってくれてありがとな!!」
「・・・健太、あのね!昨日部屋を調べてたら自殺boxってのがあったんだ」
「なんだ、それ」
「毒とか縄とか色々入ってたよ?あと、奥のクローゼットを開けたら・・・血まみれのシーツとか入ってて・・・それと壁紙も貼ったばかりのあとがついてて、健太は見た?クローゼットの中」
「いいや、触れてすらなかったよ」
「そう、わかった・・・今開けるから気分悪くするかも」
「・・・わかった、いいよ開けて」
舞花が自分の部屋の端にあるクローゼットに手をかける
クローゼットの木はほんの少しだけ腐っていて開けずらく、多少時間がかかったが
開けるとそこには白骨化した死体が何個もあった
「・・・なんだよこれ、まさか前回以降の死亡者なのか?」
「多分ね、それと他の遺品らしいモノが色々出てきて」
それから、クローゼットの中にあったモノを一度だして見る
生徒手帳から武器に血がかかった状態で錆びていたり
遺書が沢山あったり
「これで全部か・・・、ん?この顔ってテレビでニュースとして取り上げられてた人だ」
「・・・へぇー、そうなんだ」
「あぁ、なぁ舞花遺書どーすんだ」
「もう、できているから大丈夫よ」
「じゃ・・・、一緒に死ぬか?」
「うん!・・・、はい薬」
「あぁ・・・、なぁ舞花」
「ほら、こっち」
舞花は本気何かじゃない
手は震え、目は泳いでいる
やっぱり、昔と何もかわってなんかないじゃないか
「舞花!!・・・あのな」
ザーッ、プチ
『はぁーやっと復旧したよ・・・、今から言うこと良く聞いてねぇ』
「なんでこんな時に・・・。」
『何かもう殺し合い飽きたから明日から『一週間』だけ自宅へ戻します。その『一週間』だけは前の通常な日々を過ごしといって、一週間過ぎたら迎えを送るから』
「・・・って、ことは!!」
「・・・・・・。」
『じゃ、よろしく』
こうして、狐のお面の気まぐれによりdeathgameは幕を閉じた
残り9人となる