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信じ合い、裏切り、殺す心理戦

奏多の過去編です


次の日

目覚め良く起床する

何事もなかったかのようにベッドから降りる

ふと机にメモらしき一枚の紙が置いてあった

『先にハジメの部屋に行ってます。奏太』

よく見ると文字が揺れていた

「よし、シャワー浴びて行くことにしますか!」

奏太の部屋から出て自分の部屋に戻ると部屋は荒されていた

「…何これ、昨日誰かが私を殺害しようとしに来たわけ?」

思い出すと佐藤、御剣、速水の誰かの敵討ちか

一応、私は過去の優勝者

だから、真っ先に殺害しに来たか

「まぁ、いっか!」

考えることを止めた

考えているだけで時間の無駄だ

あれからシャワーを浴び、新しい洋服に着替え双剣を腰につけハジメの部屋へ行った

「…すいません、遅れましたッ!?…何これ」

辺りは血まみれ

そこには人が倒れていた

「…奏太じゃ、ないよね?」

仰向けで倒れていた遺体をあげる

「…きゃッ!!」

顔が判別できなかった

顔はグチャグチャに抉られていた

過去の記憶が蘇った

自分が双剣で人の顔が判別できない程までグチャグチャにしたこと

あれは殺し合いゲームで始めて殺した相手

その人は気が狂っていて

怖かった。

何かしないと殺される

そう思った

誰だって『死ぬ』のは怖いもの

だから目をつぶって剣を振り回した。

そして、目を開けるともう死んでいた

「…奏太!どこ─?」

壁が崩れ落ちている中で探す

すると、壊れているモニターが入った

『はぁ…まじねぇわ、フツー壊すかっての!あっ、夕凪ちゃん~さっき凄いこと起こって』

「奏太は!?」

『大丈夫!生きているよ…でも、早く壁の端くれどかさないと彼死ぬから』

「ちょっと…、間が悪い」

『さすがに・・・ヤバいかな、、、あ、には・・・すから』

「えっ、ちょっと!!・・・探さないと!!奏多!!返事して!!」

コトンッ・・・。

「小石?あっ、奏多!!ちょっと、待ってて」

双剣に手をかける

「・・・ッ!!」

できるか?奏多をコレ以上傷つけないで壁だけ粉砕できるか!?

「迷っている場合など時間の無駄だ!!!」

運命に身を任せよう

それで奏多が助かるなら、私は・・・。

「はっ・・・できた?やった!・・・奏多?大丈夫?!」

「・・・っ、げほっ、ゲホッ・・・あれ?夕凪ちゃん?」

「・・・良かった、とにかく部屋に戻るから少し我慢してね」

「えっ?えっ、うわぁ!夕凪ちゃん!?一応僕男なんだけど・・・お姫様抱っこはマズいって」

「誰も見ていないからいいでしょ?」

「でもー!!」

その後、頭から血が出てているのと数箇所の打撲の怪我程度で済んだ

「はい、できたよ!で・・・何があったの?」

「えっと、夕凪ちゃんが来る前にハジメの部屋に結構いたんだ人が・・・。でもね、普通に待機していたら急に爆発したんだ、とっさ判断でなるべく距離をとったつもりで・・・でも気絶しちゃった」

「そっか、わかった今日はボディガードすることにするよ」

「えっ?!でも夕凪ちゃんの方が・・・。」

「私は平気、自慢じゃないけど一週間寝たことない時あったし」

「それはそれは」

「あと一日安静・・・だよね?あんまり詳しくなくて」

「ううん、すごい嬉しいよ?ありがとう」

「ねぇ、奏多の過去知りたい」

「えっと・・・その、僕の両親は二人ともすごくいい仕事についているんだ。でもね、僕がいじめにあっているって知って『ホントに私の子供なの?ふざけないで!!!』って怒鳴られて部屋に監禁されたんだ中学になる前まで、だけどね僕が絶対に頑張るからって行ってみたんだそしたら『ラストチャンスですからね、今度前回と同じことがあればもう生きる価値などこの世にありませんからね』ってだから考えたんだ!アイツ等が言っていた事を逆手にとればいいって」

「だから女装を?」

「うん、でねいじめていた奴らに会いに行ったんだそしたら『付き合って下さい』って笑っちゃうよね?だって男が男に告白してんだよ?それに監禁されていたなんて知らずに人生楽しんで・・・、だから言ってやった「いじめていたくせに何言っての?気持ち悪い、男に告ってんじゃねぇよ・・・どんな気持ちで約6年以上生きて来たと思ってんだ」ってさもうアイツらの反応に笑ったよ・・・色々な意味で」

「・・・うぅ゛、なんて泣ける話・・・ヤバい、う゛ぅ」

「えっ・・・、何かごめん」

「ううん、私が勝手なお願いして勝手に泣いているだけだし」

爆弾の件の犯人は身近にいたんだ

まさに、自作自演

その言葉が当てはまるだろう

忘れていた、このdeathgameは信じ合い、裏切り、殺す心理戦だったと言うことを・・・。

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