forcedays 驚異のdeathgame
次の日
廊下で3人の死体が発見された
喉仏が切断されていて大量出血での死亡
所々撃たれたあとが残っていた
多分、消灯時間を過ぎても廊下にいたから銃で撃たれたんだろう
そう判断された
『犯人は誰だ』
きっと、私と奏太意外はそんなことを思っているだろう
この廃墟では『殺し合い』を狐のお面に求められている
だったら、殺し合いをしてもおかしくないと『過去』ではそう思っていた
でも、今は少し違う
過去は自分のためだけに殺し合いを要求された15人のうち自分以外の人を皆殺しにして廃墟を後にした
だけど、今は別の理由がある
奏太のために人を殺すのだ
13人の人物を殺す
私と奏太だけになったら
自殺するつもりだ
だから奏太を殺されるワケにはいかないんだ
殺人現場を見た後、最初に気絶した部屋へとそれぞれ足を運ぶ
殺した3人以外の人が全員が集まるとモニターのスイッチが入る
『にゃほ─♪いや~昨夜はいい夜やったね!凄い殺され方だった…ぷぷっ』
みんなは唖然としていた
「狐のお面、ちょっといいかしら?今ここで言いたいことがあるの」
『私は構わないけど~今の状態で言うとすっごーく自分を悪くしてだけだぉ?』
「構わないから言いたいの」
『じゃ、どうぞ!』
「まず、このふざけたゲームはこれが最初じゃない」
「…その物言いだと、前回以降に参加していた言いぶりだな」
「えぇ、私は…前回の、2年前の殺し合いゲームの優勝者だわ」
「嘘…じゃ、あの3人を殺したのもアンタが犯人ってことかよ!!」
「えぇ、そうよ」
「待って!!夕凪ちゃんは僕を助けるために仕方なく佐藤君や御剣さん…それに速水さんの喉仏を切ったんだ!」
『……。』
『あの~ちょっといいかなぁ?訂正させて、これは殺し合いゲームなんだけど─!殺して当たり前だからね?そこをしっかり頭に…脳みそに入れといて』
「最後にもう一ついいかしら?」
『はーい!何?』
「優勝者は次のゲームにも必ず呼ばれるの?」
『別に決まってないし?うーん、今回からルールに加えようかなぁ』
「じゃ、なんで私を呼んだわけ?」
『花芽夕凪、お前の心にはホントの絶望がまだ残っているはずだ』
「…ホントの絶望?」
『人間ってさぁ?友人だとか愛情だとかに一個でもヒビが入ると病み始める人とかいるでしょ?うーん、あとは家族とか!』
「…そうね、私は人生が嫌で仕方ないわ…ホントに絶望しているくらい」
『だから呼んだわけ』
「夕凪ちゃん…大丈夫?」
「あっ、うん…平気だから」
『他に質問ない?』
それぞれ首をコクリと頷かせた
『ホントの絶望』それだけが頭によぎる
何故私が人生が嫌だと知っているのか
そもそもなんでこの15人だったのだろうか
謎が増える一方だ
…ホントの絶望、この殺し合いゲームが行われる理由
今日は奏太の部屋にお邪魔中
「で、奏太は何か人生の中で嫌なことあった?」
「えっ、僕!?…僕はう~ん、ないって言ったら嘘になるけど、でもね昔に比べたら楽しいよ」
「…そう、なんで呼ばれたのかな?」
「貧弱だからかな」
「でも、ここにい人はホントの絶望を抱えているって」
「難しいね、あっ、もう消灯時間だ」
「じゃ、今日はここに泊まるから」
「えぇー!?ホントのホント!?…わかったじゃ、僕は床で寝るから」
「ダメ、一緒に寝るの!添い寝だから」
「…拒否は、ないですよね」
「うん」
二人だと少し狭く感じられるベッド
お互いに背を向け合い目をつぶる
しかし、眠りたくとも眠れない
「・・・起きている?」
「・・・うん」
「何かごめんね、今日は」
「?・・・なんで謝るの?夕凪ちゃんが剣で切った時は少し怖かったけど、正直嬉しかったし」
「そっか、でも・・・ごめんね」
「あっ、謝らないでって」
「ごめん」
「また誤った」
「えへへッ・・・・じゃあ休み」
「うん、お休み」
その時、私の部屋では不気味な動きがあった
「くっそ!!!なんでいないんだ!!!アイツ!!!」
そう、私を殺害しょうとしていた人物が部屋に侵入して部屋をあらしていたのだった