人生の別れ道
あれからどのくらい時間が経過したのだろうか
もう、かくれんぼは終わったのか
「・・・、ん?灯りが・・・。」
あの時落た場所はただ道が続くなんかないと思っていた
でも違った
そこには暗くて見えなかったけど
続く道があった
「何・・・ここ」
灯りがついている方向へ壁をたどって行くと
部屋が何個もあった
「・・・、これは」
一番奥の部屋に行くとそこにはかくれんぼが始まる前に見た覚えがある人達がいた
その行動はまさしく強制労働だ
「殺されたんじゃ、なかったんだ」
なんとなく一安心した気分だ
でも、こんなことを見てしまった以上はどうにかしないと
ガバッ
「※□△◇☆@~!!!」
「しっ、静かに」
誰かに後ろから口を塞がれ開いている部屋へ入った
「ぷはぁー、誰!?」
「あれ、君って・・・まさか」
「?」
「えっと、僕は脇本 翔和って言うんだ!よろしくな」
「はい、わたしは・・・。」
「春野さん、だよね?」
「あっ、はい・・・あの、それよりここって」
「罰ゲームみたいな感じだよ」
「罰ゲーム?」
「今やっているかくれんぼで捕まった人とかがいる場所さ」
「へぇー、あのここから出たいんですが」
「それでねぇー、結構前からいる人もいるし」
「あのー、ここから出たいんですけど!!!!」
「・・・、死にたいとか言っていた奴が何言ってんだ」
「えっ」
「聞いていたよ?生きていていいのかなって」
「それは・・・・。」
確かに私は口に出して言った言葉だ
そもそも一体どこにいたのか
「・・・君はもうここから出られないよ」
「・・・。」
そして、その日は幕を閉じた
もう逃げる道など私にはないのだろうか




