seconddays 殺し合い『game』の開始?
その日は何もなく終わった
狐のお面はモニターから新たなルールと部屋のことを言っていた
『にょわぁー、今から新ルールとそれぞれの部屋について説明するよぉ?』
追加ルール
・自殺をありとする
ただし、自殺する場合は遺書を残すこと
・殺した数は己のポイントとする
ポイントを持った同士で殺し合いをした場合、殺した側にそのポイントが加算されます
『わかったかなぁー?じゃ次はお部屋についてだよぉ』
部屋はそれぞれ2階に一人一室用意してあります
消灯時間は10~11時半までとする
それ以降自らの部屋から一歩でも出た場合は即殺害します
起床時間は7時~8時半です
それまでに起きてこなければ朝飯抜きです
また、共犯(チームを組む場合は申請してね!)
『てなわけで、ヨロシクね!』
しかし、急に言われても困るモノだ
初日から言えばいいものを
「俺は行くわ、じゃな」
「私も寝るわ」
それぞれ2階へ向かった
加瀬見君に話をかける
「ねぇ、一つ聞いていい?」
「は、はい・・・なんでしょう?」
「なんで男なのにスカート履いているの?」
「・・・!知っていたんですか!?」
「まぁ、ね」
「そうですか、わかりました・・・話ます」
「えぇ、お願い」
「僕見た目からして、女みたいって言われて・・・それならいっそのこと女装をした方がいいかなって・・・やっぱり、変だよね」
「別に変じゃないと思うけど?だってアナタの意思で決めたことでしょ?別によくない?」
「・・・。そんなこと言われたことなんてないよ!ありがとう、すごい嬉しい」
「そう?なら良かった・・・もっと自信持っていいと思うよ」
「あっ、ありがとう・・・あの、下の名前で読んでいい?」
「そうね、じゃ私も奏多って呼ぶわね」
「うん!これからヨロシク、夕凪ちゃん!!」
何故こんなにも、少しでも『希望』を持っている人がいるわけがわからない
前に狐のお面に言われた
『ここにいる人はみんな人生が嫌な人間だけ』だと
どうして、なんでわかんない
「?・・・夕凪ちゃん?部屋に行こ?」
「あっ、うん」
部屋に戻りベッドの上でくつろいでいると放送が流れた
『ピーポーン、花芽 夕凪さーん!指定内の時間までに指令室まできて下さい』
「・・・はぁ」
『来なかったら死にまーす』
「ホント面倒くさい奴」
廊下ひ出ると他の人が自分をガン見していた
「お前内通者じゃねぇだろうな」
「そうよ!絶対に内通者だよ!!」
「・・・急いでいるんで」
「・・・夕凪ちゃん」
ホントは敵には背中を見せたくはなかった
ドッジ(ヂ)ボールでお馴染みのことでもあるけど
とにかく走る!!!
「はっ、はぁ・・・。」
残り時間10分ほどになったけれど階段がまたキツいのなんの
「おい、なんで花芽がいるんだよ」
「えっ・・・?この声って伊藤君!?」
「あぁ、まさかお前がいるみたいだとわ」
「あっ、ごめん!!!またあとで!!!」
階段をスタスタと登って行く
そして指令室についた
「失礼します。あの、用事はなんですか?」
「やぁ、元気だったかなぁ~?だったよね?あははは」
「・・・で?なんの用事?」
「君にだけ速報?みたいな、あんねぇー殺した相手の武器を自分のにできます!!」
「はい?それだけ?・・・てか、なんでこんなことするの?」
「うーん、しぃーて言うなら人口が増えたから?」
「あっ、そう・・・そのこと他のプレイヤーに言っちゃダメ?」
「うーん、じゃ一番弱そうな加瀬見奏多にならいいよぉー」
「そう、じゃこれチーム申請書」
「珍しい・・・、頑張れ」
行きの廊下に戻ると伊藤君はもういなかった
部屋付近にまで戻ると奏多が自分の部屋の前に立っていた
「あっ、戻ってきたんだ!怪我とかしてない?」
「うん平気だよ、はなしがあるから中入って?」
「う、うん・・・お邪魔します」
別にないもないのに奏多は顔を真っ赤にしていた
耳までも
「大丈夫?」
「は、はい・・・その一応女の子の部屋じゃないですか、女の子の部屋に入るのが人生初で」
「ウブなんだね、何か可愛い」
「そ、そうかな?」
「うん、それより重要なことなんだけどいいかな?」
「うん!何かな?」
「誰も言わないでね?殺した相手の武器を自分のモノにできるみたいなの」
「えぇ!?ホント?すごいね、それ・・・僕は殺すなんて無理だから」
「武器の使い方がわからないの?」
「うん、そうなんだよね・・・テレビとかで良くみるんだけど」
「奏多の武器って拳銃?」
「そうなんだ、よくわかったね!すごい」
「しっ!・・・誰かいる」
「えっ!?・・・どうしよう」
「ちょっとやってくる」
「あっ、でも・・・行っちゃった」
狐のお面の言ったことは絶対
奏多以外に知られりゃマズい!!!
殺さないと、いけない