『かくれんぼ』の始まり
次の日
ハジメの部屋に集まり
『かくれんぼ』についてのルール説明をされた
ルール
・鬼は運営側としまう
鬼は狐のお面をつけているからすぐわかるよぉ
・見つかった人は即座に拳銃で殺します
怒っても無理だぉ
お前らは『生きてても仕方ない存在』で~す♪
・かくれんぼは夜の11~12時の1時間だよぉ?
後は自由時間だよ?
『じゃ、生き残り者は後で指定の場所へ来てね♪』
モニターの電源が切れるとやはり沈黙が走る
『生き残り者』とはまさに私達のことだ
初めての人にとっては『?』にしかならない
「じゃ、いこう」
「…おい、待てよ!!俺らはどうすればいいんだよ」
「…待機、に決まっているでしょ?じゃ」
「お、おい!!ざっけんなってーの!!」
夜になると流石に電気がないとキツい暗さだ
ここは廃墟だから
電気などつかない
だから、確実懐中電灯を一個渡されている
「指定の場所はここだろ?」
「えぇ、…来たわよ?」
ガチャと音を立てて扉は開いた
「…健太」
「大丈夫だから、な?」
「行くよ、みんな」
暗い部屋に一歩踏み出す
すると…。
『ぱんぱかぱーん♪おめでとうございます!!お客様で1万人目で~す♪』
「ふざけるな!!…何のために呼んだ!!」
『怖い顔しないの~、そんなお客様にはいいことを教えてあ・げ・る♪』
「えっと、いいことってのわ?」
『今回のゲーム、『かくれんぼ』にて使用可能な裏技を教えまーす♪』
「裏技・・・ですって!?」
『ぶちゃけ、わかるけど・・・忍法『身代わり』の術!!みたいな?』
「忍法関係なくなぇ・・・?ん?身代わり?」
「鬼が来た時に身近にいた人を身代わりとするだけでしょ?」
『もーう、勝手に言わないでよぉー!!まぁ、そーなんだがな・・・、鬼はその場で一回殺すとさ次の場所へ行っちゃうんだよ~だ・か・ら身代わりにして生き残るってね』
「了解したわ、でも彼らには行っちゃダメなの?」
『ダメ駄目でーすよ♪言ったりしたら殺しまーす♪』
【・・・こいつ何言っても駄目だわ】
『にゃーに?何か問題あるあるでーすか?』
「ないわ、もう帰ってもいいかしら?」
『いいよぉー、でもね?最後に一つ!皆川 百合子、野崎 千夜、春野 千夏は多分生き残るよ』
モニターの電源が切れると部屋の電気も落ち暗闇になった
すると、次はアナウンスが流れた
『時間になりましたぁー、今からかくれんぼを開始します。15分で何処かにかくれて下さい』
部屋から出ると他の人達はわーわーと叫びながら焦りながら隠れる場所を探していた
部屋の扉の前にいるとプレイヤーが足を止め口を開く
「早く君らも逃げて隠れなよ」
そう言って走って何処か行った
「・・・まさに、死亡フラグwww」
「そんな事言っている場合じゃないよ夕凪ちゃん!・・・皆さん、必ず生き残りましょう」
「あぁ、何がなんでもな・・・行くぞ、舞花」
「あっ、うん・・・じゃ皆さん頑張って下さいね」
二人が先を行き、場に残った7人
「私も行きます。頑張りましょう」
また、一人一人と場から消えて行く
そして、残り3人
私と奏多と・・・葛城 慎也
「早く、行けば?」
「それは行くけど、アンタは?」
「そうだよ!!一緒に行こう」
「・・・鈴架を殺害した奴と何か行動したくはない、身代わりにされたくないからな」
「それは、彼女達が手を組んで人の企業秘密を盗み聞きをしたあげく奏多を人質にしたからでしょ?」
「だからって・・・殺害すること何かないだろ!!!」
「・・・わかたったよ、僕らは二人で行くからじゃ」
奏多に手を引かれモノの影に身を隠す
丁度、隠れた時にもう一度アナウンスが鳴りだす
『かくれんぼを開始します。制限時間は今から1時間です。頑張ってくださいね』
アナウンスが終わり静まった空気の中で叫び声を一つ、また一つと
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁああ!!!まだ死にたく・・・は、ない」
「もう、やだよぉ・・・なんでこんな・・・こんな」
「夕凪ちゃん、もし鬼が来ら僕を身代わりにしていいから」
「でも、そんなことはできないよ」
「いいから!!君には生きて欲しいんだ!!!」
「・・・わかった、最終手段として使うよ」
「・・・ありがとう」
「なんで奏多がありがとうって言うの?死んじゃうんだよ?」
「いいんだ、だって・・・僕は」
「・・・ッ!!!しっ」
コツコツ・・・と廊下に足音を響かせこちらに近づいてくる
次第に近づく何かに怯えるゲームが始まった




