firstdays 生と死の始まり
名前を覚えられる気がしない
高校名は適当です。
もしホントに存在してもその事は桜の園は知りません
「・・・うっ、ここは」
目を覚ますとそこは、『また』あの場所だった
相変わらず、辺りは崩れている
まさしく廃墟みたいな
「て、ことは・・・またなの?」
その場に立ち、周辺を見渡すと同じように気絶している人が数人いた
まだ誰も起きていない
多分まだ時間があるだろうと思い自分の『武器』を探す
すると、木箱が沢山あった
その木箱には指紋認証があり、他のは開けられなくなっていた
「・・・これね」
木箱には一つ一つに名前が彫ってあり
一番手前にあった木箱に指をかざす
『指紋ヲ認証シマシタ。ドウゾ、オ開ケ下サイ』
「・・・所々豪華と言うべきか、まぁいいか」
木箱を開けると中には双剣が入っていた
そして、手紙
「・・・懐かしいな、この双剣と手紙?」
『にゃほー、おひさ~また君に人を殺してもらうために呼びましたぁ!しょーさいはのちに!!』
「はぁ・・・、まず他の人起こさないと」
そして、一番端で倒れている男の子の肩を揺らした
だが、何かスカート履いているし
「・・・うっ、あれ?僕は・・・。」
「起きたみたいだね」
「あっ、あの・・・どちら様で」
「後でわかるからまずは寝ている人起こして」
「は、はい!!」
少年とともに寝ている人を手分けして起こしていく
「まず、そこにある木箱の指紋認証して」
「指紋認証?」
「まぁ、全てあとでわかるから・・・多分」
「意味わかんねぇ!!!おいゴラッ!!とっと答えろ!!」
不良であろう男子高校生に襟を掴まれる
周りの人達もただでさえ不安でいっぱいなのに
そんな一人だけ我慢など言えるワケがない
自分だって『呼ばれた理由』がわかんないのだから
「・・・・離して」
「言えって言っているのが聞こえないのか?あぁん?」
「・・・離さないなら殺すよ?」
「・・・ひっ」
「黙って指紋認証して下さい」
私を入れず約14人の男女がそれぞれの木箱に動く
「あの・・・できました」
「私も」
「俺も」
「・・・。」
「・・俺も」と徐々に言ってくる
「そう、じゃ待機で」
『えっ・・・。』
「・・・・・・・。」
目を開くとモニターに狐のお面を相変わらずかぶっている人間が写っていた
『にゃっほー、みんなこんにちはー?』
【・・・・・・。】
「こんにちは、狐さん」
みんなは唖然としているが過去に一人も答えなかった時その場でランダムで殺された
狐は機嫌を損ねたらいけない
『うん!いいお返事だねぇ、みんなも見習うんだよ?』
「・・・はいと言いなさい」
「はい!」
小声で言うと一番最初起こした少年のみ返事をした
『う~ん、まぁいいか!では今から言うことをよ~く聞くんだよ?』
コクりと首を上下に頷く
『deathgameをしてもらいます!ルールは簡単です。そこにいる自分以外を殺害するればいいだけ!そーすれば、ここから出られます。』
【ーー!!!???】
「・・・続きを」
『追加的に言えばね、共犯が起こっても共犯した人には全く利益ないよーいいですか?あとね恋仲になってもどっちかが裏切らない限り両方を殺しますので、よろしくにゃ』
もう、みんな口を開いて言葉を話す気にすらなれない
ただ、下を向いているだけ
『武器は木箱に入っているやつ限定です!それ以外は・・・。まぁいいか!頑張ってにゃ』
プチッー、と切れる音がしてモニターが切れる
部屋には沈黙が走る
「あっ、あの!自己紹介しませんか!?」
「いい提案ね、じゃ言い出しのアナタから」
「えっ!?あの、僕じゃなくて私は加瀬見 奏多です」
「学校名と学年も」
「御影高校2年です。」
「じゃ、次私は花芽 夕凪です。花咲高校2年」
「俺は佐藤 拓也だ、高校名なんて知るか・・・1年だ」
「南里 美月 鈴羽高校3年よ」
「私は御剣 ユメでーす!えっーと、何高校だっけ?あれ?1年だよ」
「赤坂 健太、小波高校2年っす」
「葛城 慎也だ・・・、東海学園2年だ」
「同じく東海学園3年、速水鈴架です。」
「・・・加賀健人、花咲校2年」
「海崎 舞花と申します。家庭的な事情で高校には通っておりません」
「港真宵です!杉並高校に通っています。3年生です」
「結川 唯でーす♪芳賀浪高校1年でーす♪ヨロシク」
「南雄輔です!えっと、嵩神鏡・・・なんだっけ?まぁー1ねんっす」
「・・・これで全員ですね」
「そうね、まぁ一応よろしく」
(・・・佐藤と御剣をまず殺すか)
カチャり・・・、双剣の鞘に手をかけると速水鈴架が口を開いた
「・・・14人しかいないわよ?1人足りないわ」
「えっ!?」
20XX年?月?日私達の命を掛けたdeathgameが始まった