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プロローグ
一般的な神話と異なる場合がありますが
多少のオリジナルが入っているのであまり気にしないでください。
草原の中を二人の天使がたたずんでいた。
小鳥のさえずり、菜の花の柔らかな香りに蝶もひらひらと舞っている。
やさしく吹く風には淡い桃色の長い髪が美しくなびいていた。
その隣で金髪の青年は少女を見守るようにそっと寄り添っている。
「ラファエル様、今日もお美しい」
「おぉ、ラファエル様」
多くの人々から崇められ少女は笑顔でその声に答えた。
「ありがとう、皆さんもお元気で何よりです」
「ラファエル様、会議のお時間です」
「わかりました。では参りましょうか」
「御意」
ナイトが頭を下げ少女に敬意を示す。
純白の白い翼に光輝く輪。
そう少女は四大天使の一人、ラファエルなのだ。
少女は大きな翼を広げナイトを連れ大空へ、飛び立っていった。