表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ホラー短編集

野良の悪霊

これは私(作者)は去年に体験した出来事の話である。


私の住んでいるO市ではそこいらの心霊スポットの霊が可愛く思えるほど強い霊が集まっている場所がある。

そこはS小学校だ。

そこは私の母が通っていた学校であり、今もなお学校として存在している。

だが、学校の中身自体は母の時から未だ変わらずイジメがある。

イジメならどこでも起こると私も思ってはいるが、先生は怒らない……どころか一緒になってイジメるしまつだ。

S小学校は『何があっても怒りません、自ら気づくことが重要なのです』と言っているが、今この学校に通っているのはクラス全体で一人をイジメた人間たちの子供ということだ。

私の実家はこのS小学校の近くにあり、買い物に行く時に通らなければならないのだが、S小学校の前を通る時は必ず"視線"を感じるのだ。

しかも、『目を合わせたら必ず連れて行く』と言わんばかりの圧をいつも感じている。

一度母と霊がいることを確認するために写真を撮ったことがある。

予想通り映ったがそれだけは別に怖くない……なぜなら私の周りには必ず霊がいるからだ。

私が引っ越すたびに家には霊がいる。

私には霊がいるのは当たり前であり『良い人(霊)だったらいいな』と呑気になるほど。

私が家族からよく言われるのは『Aは霊を呼び寄せる体質なんじゃない?』と、私には少しそんな感じはしている。

……おっと話が逸れた。

私が妹とマクドナルドに買い物に行った帰りにS小学校の前を通った時本能的に死を覚悟するほどの霊に出会った。

学校のフェンスが結界の役割を果たしたのか、出てくることはなかったが、その霊は学校の端っこから私のところまで二秒ほどで来たのだ。

それも100メートル以上は離れた場所を二秒でだ。

それにその霊は子供の姿をして私の身長(169センチ)より大きな"鎌"のような物を振り翳し狂気に満ちた顔をして私の隣を付き纏ってきた。

私は人生で初めて『ひぃぃ』と声が出た。

家に帰り母に話した。

その別の日にその霊が母に語ってきたそうだ。

その内容は『その霊はS小学校で兎のいきものがかりをしていた男の子であり、いじめられていた。その時兎もイジメで暴力を受けた。その兎の霊を一人にしないために仲の良かったこのいきものがかりの男の子の霊が一緒に学校に留まった』というものだった。

母は続いて『私が昼に学校の前を通った時男の子は大人の姿をしていてAを出せと言ってきた』と。

私はこう予想した。

あの男の子の霊はその大人の姿でなんらかの理由で亡くなり怨みが強かった時期であり、その場所のS小学校に向かった。

憎しみが憎しみを呼び、それに呼応した霊が集まりS小学校を"蜜を塗った甘い樹木"たらしめたのだと。

S小学校が廃校になったらと未だに恐怖が消えないが、今はフェンスの結界で霊は出て来れないことで少しの安心があった。

本題はここからだ。

私は仕事から帰り家の前に自転車を停めた時私は目が合った二百五十メートル以上離れた"野良の悪霊"に。

ヤツと目が合った時さっきのS小学校の男の子以上の恐怖を感じた。

その"野良の悪霊"は身体を捻りエクソシストで登場したブリッジしたまま階段を降りるあのシーンみたいな状態で走ってきた。

ヤツは家の階段までの約六歩を進む間にヤツは家のすぐ手前の電信柱のところまで来ていた。

私は扉の前で焦りながらも鍵を探して扉を開けた。

ヤツは無理矢理こじ開けようと一瞬閉めた扉を開けた。

私の家には札を貼ってある。

その時『その札が役に立ったのかな?』と安堵したが、弱った状態だが、未だにヤツは家の外に居る。

ヤツは私のリアクションを気に入ったようで、会社の研修で三ヶ月一人暮らしする際についてきた。

まああの時と違って護ってくれてるし初めての一人暮らしということもあり、寂しいとは感じなかったので、今では"野良の悪霊"から"私を護ってくれる良い人(霊)"と評価を改めている。

私が"普通"になれることはないと思いつつ『こういう生活もネタになるなぁ……ネタの提供ありがとう!!』と思いながら過ごしている。


おしまい

見つけて読んでいただきありがとうございます!!

これは去年体験した話ですが、会社の研修の時にあの人(霊)がついてきたのは今年の話です

あの人のおかげで一人暮らしは寂しくありませんでした

現在は少し強くなってるみたいです、あの人

相変わらず家の外には居ますけど。

まあ家の中にも霊は二人ほどいるんですけどね。その人たちは良い人ですよ『おかえり』って言ってくれる女性と寿司のサーモンのネタだけ食べちゃう男の子とかですね

前の家の人より良い人たちです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ