53.我ココニアノ腐れド畜生ヲ滅スルコトヲ宣言ス
お疲れ様です。実をいうと今回からだいたい7話くらい書いてはいたんですけどなんか気に入らねぇなぁとかいろいろ悩んで書き直したり、書き直したり、書き直したり、書き直したり、書き直したり、参考にするためにいろいろアニメを見漁ってたり、書き直したり、書き直したり、にゃ〇子さんをWも含めて3周したりして遅れました。どうにも自分の中である程度進んでから「これやっぱりつまらなくね?寒くない?感想でもつまらない駄文とかって言われそうな感じしない?」とか考えちゃって3歩進んで10歩下がるみたいなのを繰り返してたんですよね。
まじでだれだれが何をした!!っていうのを文章にする能力が足りなさすぎる。
現状報告。聡明の鏡筒残数3名。騎士団8名になりました。…3名と7名もの死者が出ました。生き残った中にも負傷者はいますが、騎士団の3人と聡明の鏡筒の1人が回復魔法を使えるのでなんとか動けるようになると思います。
毒だったりギロチンの刃等、罠が掠った程度なのですぐに治ると思っていたのですが傷が治りにくくなるような作りになっていたようなので少し時間がかかるとのことです。
全然安心できる気配なんてない。空気は重たいし、光も薄暗くて、何より“生き残った”ってだけの場所。 でも誰もが、無我夢中でここまで逃げ込んできたのは間違いない。
傷だらけの騎士団員が壁にもたれかかって呼吸を整えてる。 鏡筒のメンバーは一言も喋らず、ただ座り込んでる。…いや、一人だけ動いてる。
サリアさん。聡明の鏡筒の回復担当。落ち着いた雰囲気の女性。 表情はずっと無。魔法だけが灯る。何か叫んだわけでも、指示を出したわけでもないのに、誰よりも先に治療を始めてる。
手元の魔法光は優しいのに、指先がかすかに震えてるのが見えた。 あの振り子ギロチンの瞬間を、一番近くで見てたはずなのに。…何も言わずに治療。ってことは、何かだけは、伝えられてたのかもしれない。 「後は任せた」なんて言葉が、あったのかどうかなんて私は知らない。でも、魔法の灯りだけで…感情が見える気がした。
そして騎士団側も、回復役の人たちが黙々と魔法を使ってる。 傷に手をかざして、「我慢して」「すぐ治る」って声だけが、空間の中にぽつぽつ響く。誰も泣かない。でも、何人かは目元をぬぐってる。
「頭ァ…!あんたって人が…!」
「えぐっ…りーだー!」
「あいつだ…!あいつが俺をっ…!重装備だから身動きのしづらい俺を!」
「小隊長…何故私を…私でなくても……」
自分が守られたからこそ、誰かがいなくなった。その現実に、泣けないけど壊れそうな顔をしてる人たちがいる。それでもサリアさんも、騎士団の回復役たちも、誰一人止まらない。ただ傷を癒して、命を繋いでる。
ウィルニキがぽつりと私に話しかけてくる。
「…カイの様子はどうだ?」
「かなり落ち込んでるように、私は感じました」
「…だろうな。昔――手を伸ばしきれなかったことが、あったんだよ」
「一体何が……?」
「そうだな…いや、詳しい話はいつかだ。今はこっちだ。生きてる命を優先しようぜ」
ウィルさんの目は前を向いてた。過去は語らなくても、彼の言葉に重みがある。 みんながそれぞれ、誰かを守ろうとしてここにいる――そう思えば、少しだけ心が強くなる気がした。
「みんな。ちょっと集まってもらえるかな?」
カイ団長の声だ。
私含め生き残った騎士達がカイ団長の元へ集う。その中には3人になってしまった聡明の鏡筒のメンバーの姿もある。
「まずは現状把握をしよう。まず生き残った人数だけど…私たち騎士団の生き残りは8人。回復魔法に適正のある騎士が3人全員揃ってる。前衛の人数は少し心もとないかもしれないけど私が絶対に守るよ。そして…聡明の鏡筒さんたちは3名。リーダーのゼナスさんが…助からなかったね」
近くにくるまで全然気付かなかった…何か、そういう魔法とかあるのかな。付与した物体が意識されにくくなるとか
「…あぁ、完全に意識外の罠だった。あれほどの罠に気づかないなんて頭らしくねぇ…いやそういう俺も気づけなかったんだが」
「うん…あれだけ大きい罠なんて僕ら何度も見破ってきたよ?それなのに…」
残ったメンバーの二人もようやく落ち着いてきたみたいだ。一人はすぐに立ち直って治療に参加していたけど…いや、立ち直ってはいないでしょう?多分我慢して…回復に専念してくれたんだと思うのですよ。大人というか合理的というか…
「…みんなに聞きたいんだけど…いいかな?」
「「はっ!」」
「ありがとう。それじゃあ…私たちはこの先ここの調査を続けるべきかな?」
その言葉に私たちは息をのむ(私は気持ちだけだけど)。
私的には…放ってはおけないんですよね個人的に、いや本当に個人的にね?嫌な予感がずーっとしてる。むしろ予感は疑惑に変わった。ここまでトラップを用意するって…ねぇ?絶対に人様に見られてはいけないようなものがあるって言ってるもんでしょう?それに…
これを作った奴になんとしてでもお礼してやりたいからね。
私は意を決して自分の思いを伝えるべく手を挙げた
「発言よろしいでしょうか」
「いいよアルバ」
私へ全員の視線が集中する。
「私としてはこのまま続けるべきだと考えております」
「正気か!?もうすでに何人も仲間がやられたんだぞ!?」
それはそう。否定できませんな。
「…理由は何かな?」
「あくまでも私の考えではございますが、これほど徹底ぶりとなりますと、ここにそうでもして人に知られてはいけない代物があるのではと」
「人に知られたくないもの…」
カイは口に手を当てながら考え込む。
「はい。具体的にそれが何かとまでは想像もつきませんが、少なくとも放置できるものではないかと」
何らかの復活儀式、召喚の儀式、目覚めるのを待ち続けている者。あるいは時限式の強力な兵器。あるいはここに侵入してきたものを糧とするためにか。何のためのダンジョンかは分からないけどこの手のダンジョンの最奥にはそういった物があるのがお約束。
「うん…なるほどね。他に意見がある人はいないかな?」
カイ団長の言葉に騎士たちがざわつく。そんな中…
「あー…俺もいいか…いいですかな?」
なんとウィルフリットが手を挙げた。
「ウィルさん…うん、話してほしいな」
「はいはいありがとうございます…俺の意見としては撤退するべきだ」
あぁ~…そうなりますよねぇ…組織的にはそれが正解なんすよね。
「…って思ってたんですがね。ちょいと考えが変わりまして」
え?
「アルバの意見に賛成させてもらう」
「理由は?」
「始めはこんなやばいところにいても全滅するだけだって考えだったが…アルバの話を聞いて俺も確かにきな臭いと感じたんだ」
ウィ…ウィルニキィィィィ!!あんたって人はああああああ!!
「それに…あんまり仕事に私情を出すのは良くないんだがな…俺はここを作った奴をとっちめてやらないと気がすまねぇ」
ウィルフリットの目には普段見たことないような怒りが見える。
「…よし。みんな聞いてくれるかな」
「私たちで…この調査をなんとしても成功させよう」
「…散っていった仲間のためにも」




