表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
住人志望のアルバ  作者: 星を見る猫
はじまりのものがたり
4/65

4.第一村人さんこんにちは!おくたばりやがりくださいな

 あるこう あるこう 私は死人~ 歩くのつらくない どんどんいこう 石道、トンネル…?コケっぱら。何にも見えない 変わらない 景色~ 蜘蛛の巣 切り払って~ だいさんじ~うっわやっべ思ってたよりひっついた。

 焦って剣を振るってその辺に生えていた雑草(多分ただの草だと思いたい)をちぎって蜘蛛の巣を拭き取る。

 いやぁ~暇だからって変なことするもんじゃないな危うく大事な一振りがべたべたになって使い物にならなくなるところだったよ。てへっ

 とかふざけてみたけどほんとに何もないんだよねおおよそ40分ぐらい歩いて何もなかったと思う。いや一応曲がり角とかはあったんだけどね?取れ高っていうかイベントっていうかね。変化がない。こんなんじゃ退屈すぎて身体が錆びちゃうよ。まぁここで目の前にバケモンが来られても困りますのよ。なんか、今の私でも倒せるくらいのモンスターこないかなぁ………ですよね!はい!知ってました!こういうときに限ってエンカしないんですよね!!逆にこっちがいっちばん戦いたくないときに限ってエンカしやすい。あいつらまず間違いなく”わかってて”やってるよな絶対。

とかなんだと心の中でいろいろと独り言を喋っていると変な音が聞こえた。

 …ん?なんか今聞こえたような…なんかこうズリッって引き摺るような音かな?…死体引き摺ってるやつではないといいなぁ…

 その音を辿っていくと、薄暗い通路の先に小さな光が見えた。私は慎重にその光に近づいていった。

「すいませーん。誰かいますかー?」

 薄暗がりの中から姿を現したのは、透明でゼリー状の物体だった。そう定番の相手スライムだった。一瞬驚いたが、すぐに戦闘態勢を整えた。

「これがファーストエンカウントね…」

しっかしお前…


「かわいくねー!」

 出会った瞬間に抱いた気持ちを目の前のゼリー野郎にぶちまけた。だってそうでしょう?スライム=かわいいってのは某ガスマスク先生のデザインが良かったからそう思うのであって、一般的なスライムってこんなもんよ。可愛げなんかありやしない!!

 さっきの言葉が気に障ったのか本能なのか分かりませんが、スライムは粘液を出しながらこっちに向かってゆっくりと進んできた。

 とりあえず戦闘の基本は観察相手の動きが分からないとどうしようもない。剣を構え、その動きを観察した。スライムの動きは思っていたよりも遅く、戦闘経験ゼロの私でも攻撃の隙を見つけることができた。

 「うん。これなら私でもやれそうだ。ここらでいっちょ、この剣を試してやりますか!」

 私は剣を構えたまま、一歩一歩慎重にスライムに近づいた。やっこさんの方も粘液を滴らせながらゆっくりと進んでくる。一瞬躊躇したが、自分の力を試す絶好の機会だと考え直した。


「えいっ!」


 アルバは剣を振り下ろしたが、その一撃はスライムの粘液に弾かれてしまった。うそでしょ!?お前結構プルプルしてるタイプかよ!?剣がすべり、思うように攻撃が当たらない。焦りながらも、再び剣を振り上げた。


「今度こそ!」


 今度は剣がスライムに深く突き刺さったが、スライムはすぐに形を取り戻し、再生しようとする。何度も攻撃を繰り返しながら、スライムの弱点を見つけようとした。


「くそっ、こいつタフだな。私の火力と経験不足なのもあるけどマジで倒れないな…!」


アルバはスライムの動きに合わせて剣を振り回し、何とか攻撃を続けた。私の動きはまだぎこちなく、戦闘経験のなさが露呈していた。しかし、なんとか諦めずに攻撃を続け、ついにスライムを倒すことに成功した。


「はぁ…なんとか倒せたけど、思ったより大変だったな…。たかがスライムに苦戦したとかめちゃくちゃ恥ずかしい」


全身が汗まみれになった(気がする)私は、剣を納めて一息ついた。スライムの残骸を見下ろしながら、この世界について考えを巡らせた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ