34.いいからドーピングだ!!
地面に落ちたあの花を拾う。こんどこそくたばってくれたようだ。そのまま永久に寝てろ。二度と起きてくんな。触った感触もパサついていて枯れているのが分かる。しっかしこんな花ギルドで見たことないんだよね…帰ったらちょっと聞き込みでもしてこようかな…って…うぇ!?
突如体に力が湧き上がってくる。そしてこの感じは…
「経験値…!?なんかもの凄い量が入ってくる!ウッちょっと戻しそう…」
おぉ…なんか…すごく…コッテリです…たとえるなら…そう…ピザに天ぷらとハンバーグあんかけスパをトッピングしてカレーをかけてギョーザの皮で包んだようなものすごいボリュームだ…コッテリにも程がある…胃もたれするって…
レベルはどうなって…35なってる…!?待て、ただでさえ最近の私は経験値効率が悪かったんだぞ?そんな私が35になる?こいつかなり経験値抱えてたのか?
まぁ…進化できるなら…進化したほうがいいかな。今回は…うん。レベルのところに変なロックもかかってない。ステータスからレベルのところに追加されている【進化】と出ているポップアップてきなのを触る。いやー前回は何故かいつ進化したのか記憶になかったからちゃんとした進化はこれが初めてかぁ。
「しかしなんで進化するのに鍵かけられていたんだろうね。私」
少しすると唐突な眠気に襲われた。目があるわけではないけど目を開けていられないレベルのだ。私はその眠気に耐えることが出来ずに、意識を墜とした。
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おはようございま~す!えぇ!起きました!無事寝落ちしました!いやぁ~あんな唐突な眠気は聞いてないわ~そりゃ記憶ないわけだ。
唐突な眠気に襲われ、意識を落とした私は、どれくらいの時間が経ったのかわからないが、やがて目が覚めた。
で、私はどうなったん?周囲を見回し、自分の体がどうなったのかを確認する。
まずは篭手を見る。う~…ん?なんか植物みたいな模様が…それになんか前よりとげとげしさが無くなってる?
篭手の表面には若葉や種、新芽が散りばめられており、自然の生命力を象徴するデザインになっていた。部分的には芽が出ているような細やかな装飾があり、成長の過程を表現している。以前よりもとげとげしさが無くなり、滑らかで美しい。
「ほうほう。いいんじゃないか?腕だけ見た感想だけど前よりはフレンドリーにできそうな感じだよ」
さらに鎧の各所を細かく確認し始めた。腕や脚のパーツに目を向けると、同様に若葉や新芽の模様が施されており、鎧全体に生命感が溢れている。胴体部分には特に緻密な装飾が施され、複雑な植物模様が絡み合っており、その模様は鎧全体に生命感を与えているかのようだ。細部にまで緻密な装飾が施され、進化の影響が各所に見られる。
「いいじゃん?いいじゃん!すげーじゃん!超超張超いいかんじ!!」
いいねー!こういうの!Theファンタジーって感じじゃん!あんまり見ないデザインだけどいいねぇ!私こういうの大好きよ!!うんうん。今のところ外見は大満足。で、ステータスの方は?
ステータス
名前:アルバ・ローダンテ
種族:グレーヌ・ナイト
レベル:40/50
称号:Dランク冒険者
スキル
細剣術(熟練者)LV19/20:細剣の扱いが上達し、次の段階に進化した。
修復 LV10/10:自身を修復する能力 修復には魔力が必要
再生(植物) LV1/20:魔力を使わない植物の生命力を使った再生。ただし効果は小さく持続的
暗視LV- :完全な暗闇でも視覚を失わない。
光合成 LV1/10:日の光を浴びることで能力を強化する。水を吸収するとより強化される。また、日の光から僅かに経験値を得る
反射速度強化 LV10/10:敵の攻撃を見切り、瞬時に反応する能力。
鋭蜂化 LV5/5:自身の魔力を刃に通して鋭くし、攻撃力を高める自己強化スキル。
思考加速 LV7/15:思考を加速させ、実際に経過する時間よりも早く思考できる。
ドレインシード LV1/10:付着した者から生命力を吸い取る種を手から生成する。
生命変換 LV-:取り込んだ栄養。生命力を魔力に変換する。変換される量は取り込んだモノによって変わる
蔓の鎧 LV1/10:鎧に蔓を這わせ防御力を強化する。
疑似感覚 LV-:人の五感に当たる機能を再現する。ただし機能は劣化する。
分離 LV-:体の連結を解除し分離する。
アーツ:
シャープエッジ:ライトスラッシュの派生。鋭く、素早い斬撃。
リニアショット:ピアススティングの派生 速度と鋭さが増した。
クイックスラスト:短距離を素早く突進して刺す技。
ダブルパスート:細剣を使った連続攻撃。追撃が発生することから名付けられた。
ブロックカウンター:敵の攻撃を受け止め、その反動を利用して隙を生み出す技。
アキュラシーストライク:精密な突きで敵の弱点を狙う技。
フローランス:流れるように突きや斬撃を混ぜた攻撃。
クレセントエア:下から上へ半月を描くように斬り上げ、その勢いを使って空中へ跳ぶ。
耐性
物理耐性:物理攻撃に対する耐性がある。
刺突耐性:刺突攻撃に対する耐性が強化されている。
痛覚無効:痛みを感じない。
精神耐性:精神への干渉に対する耐性がある
光属性脆弱(中):光属性攻撃に対しては依然として弱いが、以前よりは耐性が向上している。
状態異常無効:状態異常にならない
火属性脆弱(大):火属性攻撃に対して非常に弱くなる。
水属性耐性:水属性攻撃に対する耐性がある。
わぁ~~…あ?なんかすごい増えた気が…する。えっと…?増えたのが?再生(植物)、光合成、ドレインシード、生命変換、蔓の鎧、疑似感覚、分離、火属性脆弱(大)、水属性耐性…って弱点増えてんじゃねぇか!!!おいおいおいおいおい異世界なんて魔法といえば火属性みたいなものじゃん!そこ弱点になっちゃうか!?いやでもな…私の今回の進化ってしぶとくなったわけじゃん。それなら妥当…なのかな。ん?植物?
「いやなんで私の進化に植物が?」
ここまで順当に無機物ロード走ってたのに急にオーガニックぶち込んで来たんだが?…ひょっとして…
地面に落としたあの花の残骸を手に取る。
もしや…
「途中で感じた活力的なのって…こいつの力?」
私は花の残骸をじっくりと観察した。すると、かすかな生命力がまだ残っているように感じた。その力が私の進化に影響を与えたのかもしれない。
「なるほどね。これが原因と見た」
花の力が逆に私に吸収され、その結果、植物の力が私の進化に組み込まれたのだろうね。進化がこのような形で現れるとは思わなかったが、これはこれで興味深い。ゾクゾクするねぇ。
「まさか進化まで発展するとは思わなかったな…その上でレベルが進化目前の40まで行ったし…まぁラッキーイベントだったってことで…犠牲者には申し訳ないが、そういうフラグだったんだ。許せ冒険者…これがフィクションだ…」
私は花の残骸を慎重に袋にしまい、証拠としてギルドマスターに報告することにした。この奇妙な進化と新たな力が、どのように役立つかはこれからの冒険で明らかになるだろう。
「というわけで帰還だ!」
ギルドの職員から渡されたマジックアイテムを使い、森の入り口へと移動した。
「あ…そういえば姿変わってることの言い訳考えてなかった」




