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住人志望のアルバ  作者: 星を見る猫
はじまりのものがたり
31/65

31.Dランク冒険者様だぞ!

 太陽が照らす気持ちのいい朝ですね。個人的には軽い雨が降ってから迎える朝が好きなんだよね。ヒンヤリとした空気と付いた雫が光る植物という朝から心が晴れるんだ。


 「で。お前ら二人だけでブラッディギャングを討伐して帰ってきたと」


 そんな素晴らしい朝の中、私は何故かギルドマスターにお説教されてます。”何故か”




 「はい!」


 ギルドマスターの怒りを前に、私は背筋を伸ばして答える。


 「歯ぁ食いしばれ」


 唐突に私の顔に右ストレートが飛んでくる。


 「あああああぁぁぁぁぁ!!!」


 「あ、アルバさん!?お顔が…」


 

 ぐふっ…まさか頭を殴り飛ばされて壁にめり込むなんて経験するとは思わなかった…


 「酷くないですか!?ギルドマスター!こうして生きて帰ってきたのにこの扱いはあんまりじゃないですか!?」


 壁にめり込んだまま、私は声を絞り出す。

 

 「落ち着けアルバ!お前顔が壁に埋まったまま話すな!」


 仲の良い冒険者の一人が私を掴んで引き抜こうとする。



 「すでに死んでるやつが何言ってるんだ。お前あれだけ身の丈に合わない魔物とは戦うなって言ったよな?」


 ギルドマスターが怒りを込めた声で問い詰める。私は困惑しながらも反論する。


 「いやそりゃまぁ散々言われてますし、私もそこのところは普段から気を付けていますけど…」


 「なら何故立ち向かった?」


 「さっきも言ったんですけど。私のスピードが足りなくてどの道追いつかれるんでだったら立ち向かったほうがいいんじゃないかって」


 「で、もう片方の理由を言ってみろ」


 ギルドマスターがじっと私を見つめる。その鋭い視線が私を刺すようだ。私は自信満々に答えた。


 「シンプルにやられっぱなしは癪に障るんでやりかえしたくなりました!」


 「お前馬鹿なのか?」


 「酷い!」


 「どこに腹が立つからという理由でBランク相当の魔物に喧嘩を売るやつが居る?」


 「へへ…」


 「いやアルバ…今のはギルドマスターが褒めたわけじゃないと思うぞ…」


 ケンジが私の肩をポンと叩いて、苦笑いを浮かべる。ギルドマスターが再び口を開いた。


 「わかっているか?」彼の声は低く、重みがある。「今回の件はまぐれで上手くいったかもしれんが、次はそうはいかない。身の程を知れ」

 

 おっかね…父親かあんたは…


 「はい…以後気を付けます…」


 ギルドマスターはしばらく私たちを見つめた後、少し和らいだ表情で続ける。

 

 「まあ、結果的には二人とも生きて帰ってきた。だが、次はもっと計画的に動くようにしろ。いいな?」


 「承知いたしました」


 彼は頷き、再びデスクに向かいながら一言付け加える。


 「あぁそうだ。一つ忘れていたんだが、Dランクの試験だが、お前達二人は免除だ。まぐれにしろ互いに全力を尽くしてあのブラッドギャングを仕留めたからな」


 「さっすがギルドマスター!わかってらっしゃる!」


 ありがとうございまーす!!!とんだラッキーボーイだぜ私は!


 「だが調子に乗るなよ。わかっていると思うがDランクは…」


 「はい!今後も誠実をモットーに精進してまいりますそれでは!!!」


 余計なことを言われる前にギルドから抜け出す。どうせライセンスの更新にはまだ時間がかかるからね。別にいいでしょ。


 

 ギルドから出た後、ブラッドギャングの分け前をもらいに私はケンジとともに解体工房を訪れた。


 「ベッチさーん?今日空いてますかー?」


 工房の入り口から呼びかけると中から少しガタイの良い青年が出てきた。


 「おや?アルバくんじゃないか。もしかして噂のブラッドギャングかい?」


 「いやぁ~手こずりましたよ。危うく体をかみ砕かれるかと思いましたよ」


 「ここ数年は見かけなかったからと油断していたね…僕たちも気を引き締めないとね。さて、ケンジくん。中でブラッドギャングを出してくれないかな」


 「分かりました」


 ベッチさんに付いていき、工房の中に入る。うーんこのファンタジーって感じの場所、やっぱりいいねぇ。…ちょっと血が染みついてる木のテーブルは怖いけどね。


 「それじゃあケンジくん。出してくれ」


 ケンジが目の前の空間を何か操作をするようなしぐさをがすると、突然工房の中に大きな狼の死体が現れる。


 「相変わらず便利なスキルだね。僕らが使っているマジックアイテムだとここまでの物は入らないよ」


 そう。ケンジくんは転生物のお約束チートのアイテムボックスを持っているらしい。裏山。で今ベッチさんが言っていたんだけど、一応マジックアイテムでも似たような効果の物はあるらしい。私らみたいな一般向けのは精々バンデッドウルフが2体丸々入るかどうかぐらいらしい。ちょっとお高くなるともっと増える。え?師匠が持ってたもの?全部ギルドに渡したよ。さすがにあれ使うの申し訳ないわ


 「分け前は二人ですし、半々でいいですかね?」


 ケンジに提案すると、ケンジは申し訳なさそうな表情で答えた。


 「いや…俺がそんなに貰うのは申し訳ない。俺の方は少なくていい」


 かー!!これだから日本人は!(鏡見ろ)こんなところで遠慮すんな!!日本と違ってここなんか恩を恩で返すのが当たり前ってわけじゃねぇーんだぞ!?(多分)

 

 「いえいえ、ケンジさんのスキルがあったからこうして私は戻ってこれましたし、解体工房まで簡単に運べたんです。気にしないでください」


 気にするなといっても不服そうなケンジ。なんだこいつ変なところで謙虚というか遠慮しやがって日本人がよぉ


 「半々にしましょう。私はそれがいいんです。譲る相手が良いとおっしゃっているんですからその通りにしないのは失礼でしょう?」


 ケンジに若干の圧を掛けながら無事押し付けることに成功した私は解体が終わるのをのんびりとまった。討伐の証だとかと違ってちゃんと買い取ってもらうなら工房に持ち込んだ方がいいんだよ。私たちが剥ぎ取ったのはあくまでもったいないからやっただけでね。できるなら基本工房に丸投げしたほうが手数料引いてもおつりがくる。あとそっちのほうが職人さんとかも助かるからね!


 「アルバくんはどうするかい?ウチで買い取ってお金として渡した方がいいかい?」


 うん。そっちの方が私はいいかな。ぶっちゃけ防具作ってくれとかも私できないからね。だったらお金にしちゃったほうが使いやすい。


 「それでお願いします」


 「分かったよ。ケンジくんはどうするかい?」


 「俺は…毛皮と牙と爪を少し残してくれませんか?防具とかに使ってもらえるかもしれないので」


 「分かったよ。それじゃあこっちで加工に使いそうな量だけ残して買い取るよ」


 「ありがとうございます。アルバは防具とか…」


 「私こんなんですよ?素材なんか使いようがないんですよ…」


 泣いてなんかいない…だって私は…Dランク冒険者なんだから…




 ステータス


 名前:アルバ・ローダンテ


 種族:シャープエッジ


 レベル:32/35


 称号:Dランク冒険者


スキル


 細剣術(熟練者)LV16/20:細剣の扱いが上達し、次の段階に進化した。


 修復LV10/10:自身を修復する能力


 暗視LV- 完全な暗闇でも視覚を失わない。

 

 反射速度強化LV10/10:敵の攻撃を見切り、瞬時に反応する能力。


 鋭蜂化えいほうかLV4/5:自身の魔力を刃に通して鋭くし、攻撃力を高める自己強化スキル。


 思考加速 LV3/15:思考を加速させ、実際に経過する時間よりも早く思考できる。


 アーツ:


 ライトスラッシュ:素早く剣を振り抜く基本的な攻撃。


 リニアショット:ピアススティングの派生 速度と鋭さが増した。


 クイックスラスト:短距離を素早く突進して刺す技。


 ダブルパスート:細剣を使った連続攻撃。追撃が発生することから名付けられた。


 ブロックカウンター:敵の攻撃を受け止め、その反動を利用して隙を生み出す技。


 アキュラシーストライク:精密な突きで敵の弱点を狙う技。    

         

 フローランス:流れるように突きや斬撃を混ぜた攻撃。 


 クレセントエア:下から上へ半月を描くように斬り上げ、その勢いを使って空中へ跳ぶ。


 耐性


 物理耐性:物理攻撃に対する耐性がある。


 刺突耐性:刺突攻撃に対する耐性が強化されている。


 痛覚無効:痛みを感じない。


 精神耐性:精神への干渉に対する耐性がある


 光属性脆弱(中):光属性攻撃に対しては依然として弱いが、以前よりは耐性が向上している。

 

 状態異常無効:状態異常にならない



 

 

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