25.狩り(ハンティング)に行こう!2
というわけで魔法使い(仮)のケンジくんが仲間になりました~!イェーイ!!パチパチパチパチ。はいみんな拍手ー!!!!
じゃねぇんだわ。よりによってまた転生者かよ。何人居るねん一人みたら十人はいるってオチか。ちょっと異世界さんご都合的過ぎない?それともあれか?私が住人になりきろうとしているから転生してきてから初めて会う個性的なキャラのポジションにされてるの?嬉しいんだけど嬉しくないよ?わかる?この厄介オタクの気持ち?
まぁそうは言ってもね。転生者が仲間に来てくれるのは結構ありがたいな。能力が強いからね。ただ仲間が必要ってあたり近距離貧弱だけど中~遠距離強めのまぁ許せる範囲のバランスの取れたスキルなのかな。これで一緒に依頼をこなすときに特大魔法ドーン!!敵全員死んだー!!!生存時間2秒!!みたいな出オチになんてなったらアイツの顔面引っ叩いてやる。
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予定していた時間になり、私とケンジはベルミアから少し離れた平原に向かった。標的のバンデッドウルフは名前の癖に山よりも平原とかの夜によく出る。それだと盗賊なんじゃねぇのってツッコミは無しで。
「さて、現地にもう少しで到着することでしょうし、簡単にですけどお互いの手の内を明かすってのはどうでしょうか」
さて、ケンジはどう出るかな?ここでだんまり決め込むならこいつとはこれで終わりにするけど…
隣のケンジに視線を向けてみると、彼はすこし悩んだような表情をすると口を開いた。
「俺のスキルは…少し変わったマジックアイテムを使った遠距離攻撃をすることができる。イメージとしては弓に似たようなモノだ」
へぇ~。てっきり魔法かと思ってたんだけどアーチャーの方だったのか。丸腰に見えるけど…ってやつか
「ほう。てっきり私は魔法使いかと思っていたのですが…その特殊なマジックアイテムというのは見せていただくことは?」
私がそう尋ねてみると、ケンジは少し答えづらそうな顔をした。
「悪いが…俺のはかなり特殊なんでな。あまり人には見せたくないんだ。後で使うときになってから見てくれ。今見せると変に期待されて動けなくなるとかが怖いからな」
んだよこいつもったいぶりやがって。余計気になるじゃんか。あんたそこまで言うなら後で私のこと驚かせてみろよ?
「…すいません。今のは失礼でしたね。では私の方を。私は見ての通り細剣使いです。細剣使いといっても力のほうもそれなりにあるのでふいうちで抜けられること以外は心配せずに前を任せてもらって構いませんよ」
「こういうのは普通絶対に通さないから任せろとかいうものじゃないのか?」
「新入りに何期待してるんですかあなた。無理なものは無理ですよ。一から百まで全部捌けというのはS級あたりにでもお願いすることですね」
私が冗談交じりに答えるとケンジは少し笑った。
「正直に言ってくるのは思わなかったな。まぁいい。なら遠慮なく俺は俺の役割に集中させてもらう」
「私も私で頑張りますから。あ、私まだどれだけ威力があるのか分からないので先に忠告しておきますけど、間違っても死体すら残さないレベルで吹っ飛ばすのはやめてくださいよ。ちゃんと剝ぎ取りしないとギルドに認めてもらえませんので」
俺なにかやっちゃいましたかはフィクションの中だけにしてほしいね。こっちであれやられたら驚くよりも先に手がでそうだし。
ちなみに私のステータスはこんな感じ。あれからちょっとしか強くなってないね。どっちかというとお勉強とお手伝いが続いてたからね。こんなものか
ステータス
名前:アルバ・ローダンテ
種族:シャープエッジ
レベル:27/35
称号:Eランク冒険者
スキル
細剣術(熟練者)LV13/20:細剣の扱いが上達し、次の段階に進化した。
修復:LV8/10:自身を修復する能力
暗視LV- 完全な暗闇でも視覚を失わない。
反射速度強化LV8/10:敵の攻撃を見切り、瞬時に反応する能力。
鋭蜂化LV2/5:自身の魔力を刃に通して鋭くし、攻撃力を高める自己強化スキル。
思考加速 LV1/15:思考を加速させ、実際に経過する時間よりも早く思考できる。
アーツ:
ライトスラッシュ:素早く剣を振り抜く基本的な攻撃。
リニアショット:ピアススティングの派生 速度と鋭さが増した。
クイックスラスト:短距離を素早く突進して刺す技。
ダブルパスート:細剣を使った連続攻撃。追撃が発生することから名付けられた。
ブロックカウンター:敵の攻撃を受け止め、その反動を利用して隙を生み出す技。
アキュラシーストライク:精密な突きで敵の弱点を狙う技。
フローランス:流れるように突きや斬撃を混ぜた攻撃。
クレセントエア:下から上へ半月を描くように斬り上げ、その勢いを使って空中へ跳ぶ。
耐性
物理耐性:物理攻撃に対する耐性がある。
刺突耐性:刺突攻撃に対する耐性が強化されている。
痛覚無効:痛みを感じない。
精神耐性:精神への干渉に対する耐性がある
光属性脆弱(中):光属性攻撃に対しては依然として弱いが、以前よりは耐性が向上している。
状態異常無効:状態異常にならない
私がこの姿になって会得して鋭蜂化が使いやすかったなって。手軽なバフ技だからねそりゃ使いやすいに決まってる。使った感じはこう…表現しづらいんだけど…流れ?を剣に通してる感じ。いやほんとよくわからんのよ。なんかよくこういう魔力を感じる時って血液のような~とかいうけど私の場合なんか違う気がするのよ。こう…脈図るときとかに意識してる感じじゃなくて…腕に川の流れが来てるような…うん、あんまり深く考えると沼っちゃうから辞めておこう。川だけに
思考加速はね、うん。いっぱいおほんよんだらできるようになったよ!。いつとったのかマジでわからん。自分なりに考察したけど身に覚えっていうか本読んでオタク特有の考察(妄想)癖発動したのが何回かあったから多分…それだと思う。じゃなかったら本当に分からない。でもこれ便利なんだよ。咄嗟の言い訳考えるときに助かる。でもつらいときにこれ発動した暁には解除したくても思考加速が切れず、そのうち考えるのを辞めたとかになりそう。
「見えたぞ」
ケンジが注意を引くように静かに言った。いっけね。私は考えを切り替え、周囲の状況に集中した。
「数は…3…行けそうですね」
ケンジの指示を受け、私は腰に掛けた鞘から剣を引き抜き、じりじりと前に迫った。夜の静寂が不気味に感じられる。
「先手は任せてくれ。一発決めた後に突っ込んでくれ」
「心得ました」
ケンジは手を前に突き出したかと思うと、突然手に杖の形に似た物体が握られ、ケンジはそれをしっかりと握りこみ、杖状の先端をバンデッドウルフたちの一体に合わせ引き金を引いた。
「当てる」
ケンジがそう呟いたのが私に聞こえたかと思うと、突然背後から爆音が流れた。轟音と共に光が闇を切り裂き、バンデッドウルフに命中したようだ。
次の瞬間、私は素早く生き残りの方に向かって突進し、剣を振り上げた。




