24.狩り(ハンティング)に行こう!1
今日はですね。なんと、Dランクの昇格試験に必要な依頼をですね。受けていこうと思います。Dランクの昇格試験を受けるために必要な依頼。これクリアしたらDランクってわけじゃないよ?あ、そういえば冒険者ランクについて話していませんでしたね。いっけね~!
冒険者ランクはアルファベット式で上からSS、S、A、B、C、D、E、Fの順になっている。それぞれを説明すると…SSは説明のつかない化け物。現状一人しかいないらしいけどその一人については詳しく調べても出で来なかった。Sは結構すごい人たち。全部で15人くらいしかいないんじゃなかったかな?強さ的にはギリッギリ理解できる強さ。Aはプロ冒険者って感じ。かませ犬とかいうなよ。調べた感じギルドが頼りにするのはA辺りになるらしい。SSとS?手に負えねぇんだって。
Bは一般人の目標らしい。特に目立った能力とかが無ければBに落ち着くらしいけど十分すごくない?言い方はあれだけどプロの二軍よ?Cは魔境だね。一番伸び悩む時期らしい。中盤はだいたいきつい。古事記にもそう書かれている。到達人数的には次に紹介するDランクの次に多いらしい。あとベルミアの町に居れる冒険者のランクの上限がここまで。これ以上は別の町に行ってくれだって。
Dランクはとにかく一番多いらしいよ。まぁEとFは割と簡単に突破できるといえばね。ちなみにこの時期、ギルドからの目が厳しくなるそうで、アレそうな冒険者には目を付けておく…らしいよ。別名一番調子に乗りやすい時期(byクレハさんらギルド職員一行)
はい次!Eランク、今私がいるところだね。Fからちょこちょこ依頼をやってればすぐに上がれる。私の場合討伐は後回しにしてたからちょっと時間かかったけど…え?討伐は何を倒したんだって?ネズミとスライム。
Fランクは特段いうことなし。いわゆる初期ランクのこと。たまーにここに落とされる冒険者がいるらしい。バチ当たったらなるらしいよ。怖いね。真面目にやっていかないとね。
あとは月に1回ランクに応じた金額の税金を納める必要があるとか。ちょっと面倒。私の場合、今はだいたい50シルだね。…あれそういえば私って貨幣説明してたっけ?この世界の貨幣は大きく4種類で、ラナ、ゴル、シル、カルって感じになってる。100カルで1シルってなるタイプの方式だよ。…これ100ラナ以上の買い物するときがあったらどうなるんだ…?まそんなことそうそうないか。日本円にして何円とかはくそめんどくさいので知りません。市場で売ってる定番の串焼きが2カルだからあとは自分で考えてくれや。
話を戻そう。その依頼に戻ると、ターゲットはベルミアの町周辺に出るバンデッドウルフという狼。名前だけみたらBぐらいありそうなんだけどね。実際はDぐらいらしい。ちなみになんでこいつ狩らないといけないかというと、ちょこちょこ増えるから間引きの必要があるけど、冒険者の腕前を確認するにはちょうど良いからというご都合展開。実際狼って昔の外国じゃかなり問題になってなかったっけ?まぁこいつを4体倒せばいいらしい。討伐確認は尻尾の本数で決まるからうっかりして剥ぎ忘れないようにね。
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出発する前に連絡がございます。今回の依頼にはなんと同行してくれる仲間が居ます。ご紹介いたしましょう。私の右側をご覧ください。じゃじゃん!今回はこのびっくりするほど真っ黒なマントを羽織った青年と一緒にやっていこうと思います。誰だって?…よし分かった。話をしよう
あれは今から36万…いや、1万4千年前だったか。違うよね?4時間前だよね?時を少し戻しましてお昼頃、さすがの私もそろそろDくらいには上がらないと格好がつかないので試験のためにバンデッドウルフ討伐の依頼を見てました。そんなときにちょうど私と同じ依頼を見ている人が居たんですよ。そうこの男。いやね?マント羽織った冒険者くらい見慣れてるんですよ。恥ずかしがりやだったり、かっこいいからであったり…いろいろね?で、今回に限っては何か雰囲気が違うなって感じたんですよね。だから思い切って声掛けてみたんですよ。
「あ、どうも。貴方もバンデッドウルフが狙いですか?」
隣の顔を隠している男に声を掛けてみると、思っていたよりも普通な返答が来た。
「あぁ。次のランクに上がるにはこいつを倒さないといけないらしいからな」
その見た目で普通に話できるタイプなんかい。てっきり俺に質問するなとか言ってくるタイプかと思ってたよ。ビビらせやがって。…しかしこんな冒険者ウチに居たっけな?一瞬マサトくんかと思ったけど声とか違うしな…体格は結構似てるけど。
「ほう。そういえば貴方いつから冒険者になられたので?最近見ない顔だなぁと思いまして」
思い切って聞いてみることにした。男の目が少し驚いたように見えたが、すぐに普通の表情に戻った。彼の反応は変わらず普通だった。何かを隠しているような感じもなく、とことん普通の人間という風に感じられた。
「つい最近なったばかりなんだ。確か…3日前とかだったか?」
男の声にはわずかな緊張が感じられたが、表情は冷静だった。
「これはこれは…随分と早いですね。私は討伐系を少し避けていたので他の方よりも遅れるとは考えていましたが…まさかこんな短期間で追いつかれるとは思いませんでしたよ」
私が少し驚いた様子で言うと、ケンジは笑みを浮かべたが、その目には何かが隠されているようだった。何ていうんだろう…似たような感じをどこかで見たような…
「あんたは結構長いのか?」
男の声が少し好奇心を帯びていた。まぁそういうことを聞いてきた相手って逆に気になるよね。
「長いといってもほんの15日程度ですよ。ちょっと勉強とかギルドのお手伝いばっかりやってまして…はは」
私が苦笑しながら答えると、ケンジは小さく頷いた。
「そうなのか…ならまだ目立ちそうにないか…」
私の話をきいた黒ずくめの男は納得するのと同時に小声で何かを呟いた気がしたけど、うまく聴き取れなかった。
「?どうしましたか?」
問いかけると、男は一瞬戸惑ったように見えたが、すぐに表情を元に戻した。
「いや、何でもない。それより…もしあんたが良かったら俺と一緒にこの依頼を引き受けないか?」
黒ずくめの男からお誘いを受けてしまった。私ったら初対面相手でもモテモテね!何言ってるんだ私は一体。
「構いませんが…理由をお聞きしても?」
少し警戒気味に尋ねると、真剣な表情でまじで普通な返答が来た。
「実は俺の戦闘スタイルが遠距離よりなんでな…前衛を張ってくれる仲間がいると助かるんだ」
男の声には頼りにしたいという気持ちが伝わってきた。
あ~なるほどね。まぁ私としてもレンジが欲しかったのでこのお誘いは正直魅力的。遠距離があれば釣り出しとかできるしね…やはり運はこのアルバに味方してくれている!
「なるほど。それならばその招待お受けいたします。私も遠距離をへの攻撃で困っていましたから、ちょうどよかったです」
私が明るい雰囲気(だって顔ないから声色とかで全然オッケー!な感じにしないと上手く伝わらないもん)で答えると、向こうのほうも少し表情が緩んだみたいだ。
「助かる。打ち合わせならいつごろだ?」
少しほっとした様子で尋ねる男。いいねちゃんと聞いてくるのは偉いよ。
「今日の夜にいたしましょうか。夕食を済ませたあとにでも合流しましょう。場所は門の前に」
私が提案すると、男は満足そうに頷いた。
「分かった。じゃあまたあとで」
あ、そうだ。忘れてた
「あ、ちょっと待ってもらっていいですか?」
私が男に声を掛けると、立ち止まって振り向いた。
「どうした?何か忘れてたことでもあったか?」
男が少し疑問の表情を浮かべる。
「えぇ、大事なことですよ」
私は男に近づき、右手を差し出した。
「アルバ・ローダンテです。今夜はよろしくお願いしますよ」
私の手を見た男は自分の右手を見た後、膝で手を拭いてから握手をしてくれた。
「坂本健二…いや、ケンジでいい。よろしく」
ん?こいついまなんて言った?坂本健二???こいつもかよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!




