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住人志望のアルバ  作者: 星を見る猫
はじまりのものがたり
17/58

17.ガタガタ ボク 悪い鎧じゃないよ

 「止まれぇーーッ!!!」


 「はいぃぃぃぃぃ!?」

 

 反射的に両手を上げた私は周囲を見渡した。…何故か強そうな冒険者たちに取り囲まれていた。

 アイエエエ!?ホウイ?ホウイナンデ!?なんで私こんなMR5(マジでリンチされる5秒前)になってんのぉぉぉぉぉ!?身に覚えが…

 

 しかしアルバに電流走る――!自身がダンジョンからでる前に他の冒険者たちに遭遇して秒で逃げられたことを!!あれかーッッ!!


 「お前…あのダンジョンから出てきた者か?」


 「は、はい。そうです」


 「報告では、浅い階層に突然未知の魔物が現れたと聞いたが…貴様は何者だ…?」


 私に話しかけてきた強面の冒険者の目がより鋭くなった。まずい本当にどうしよう。いや落ち着け自分!私はリビングアーマー!表情でうっかりを悟られることはない!読心術でもない限り探り合いは私有利!!

 私は心の中では死ぬほど焦りつつも、強そうな冒険者たちへ冷静に答えることにした。

 

 「私はアルバ・ローダンテ。あのダンジョンに迷いこんだ旅人です。皆さんと敵対するつもりは一ッッッ切ありませんのでどうか話だけでもいいので聞いてくださいお願いします!」


 「お、おう…分かった」


 私の名演技(本心)によって冒険者たちは私の話を受けてくれる気になったようだ。いやーよかったよかった。トラの尾を踏んだ気分だよ。冒険者の人たちは私がどうやってここまで来たのか等”具体的”な説明を受けると次第に表情が緩んでいった。…ただし強面の人の倍怖い人だけはいまだに緩んでいなかった。

 

 「…お前、俺のギルドに来い。お前からは胡散臭ぇ匂いがしやがる」


 「え、いやいや!私は本ッッ当にただの旅人d…分かりました。ついていきます…」


 強制的にギルドに連れて行かれることになり、私はため息をつきながらもついて行くことにした。ギルドの建物はthe異世界のお約束といった外見で本当は今にでもはしゃぎたいけど私の目の前を歩いているこの人が怖すぎる!!!


 ギルドに到着すると、中にいた冒険者全員がこっちへ向いた(気がした)。


 「ようこそ、冒険者ギルドへ…あら?ギルドマスターもうお戻りになられたんですか?」


 受付の女性らしき人が驚いていた。へぇ~ちゃんとギルドマスターいるんd…えぇ!?この人が!?このにらむだけで人でも殺せそうな!?

 

 私は小さくだが、受付の女性と目の前のギルドマスターらしき男性を見比べた。

 

 「え、あ、ギルド…マスター…さん…デスカ」


 「クレハ。俺はちょっとばかしこいつと話をしてくる。そうだな…お前も来てもらえるか?こいつはどうにも妙に見えてな」


 派手な見た目で縮こまってる私を差し置いて二人で会話がどんどん進んでいく。今の私には何が何だかわからねぇぜ…


 「はい、分かりました!すいませーん。少し交代をお願いしま~す」


 あ、かわいい


 「おい。不審者」


 「不審者ァ!?今私のこと不審者って言いました!?」


 「お前以外に誰がいる。奥の部屋に来い。そこでお前が隠していること全て吐いてもらおうか」


 「ヒエッ、了解したであります…」


 私を「不審者」と呼んだギルドマスターに連れられ、奥の部屋へと向かった。部屋に入ると、シンプルな机と椅子があり、ギルドマスターは私をその椅子に座らせた。受付の女性クレハも同じ部屋に入り、ドアを閉めた。


 え?尋問部屋?吐くってもしかしてそういう系?


 「さて…お前、何者だ?」


 「えっと、アルバ・ローダンテです。さっきも説明したんですけど、あのダンジョンにたまたま迷い込んだ旅人でして…」


 そういうとギルドマスターの目が光った気がした。

 

 「…そういうことじゃねぇよ。お前が一体何者なのか聞いてんだよ。お前本当は人間じゃねぇだろ」


 「!?」

 

 「えぇ!?ギルドマスター、どういうことなんですか?どこから見てもただの人間じゃないですか」


 うっそバレテーラ!?おかしい!今回は見た目もただのリビングアーマーじゃないしバレる要素何もなかったじゃん!!

 

 「お、面白くない冗談ですねぇ。さすがに失礼ですよ」


 「魔物風情が何を人間気取りをしてやがる。お前の奥底に感じるのは確かに魔物の気配だ」


 「ま、魔物!?」


 えぇ~…気配で分かったんかい…師匠といい気配で分かる人多すぎでは…?


 「そんなバカな…私の気配が魔物?そんなわけないでしょう?私は正真正銘の人間ですよ」


 「ほう?ではその兜を外して”人間の顔”を俺に見せてみろ。それで俺が納得できればさっきのは謝罪しよう」


 ギク


 「え~あ~、実は顔に呪いを受けてまして~…ちょっと人さまには見せられないような…」


 「なら手甲でもいいぞ。手なら呪われていようが見せるのはたやすいだろう?」


 「」(ギクギク)


 「いや~実をいうと鎧そのものが呪われていてちょっと外せないんですよね~」


 「なら聖水を使ってやろう。幸い先日補充ができたからな」


 「すいませんでしたーー!!!」


 聖水の単語が聞こえた瞬間私は地に頭を擦り付けていた。

情けない一般オタク系主人公なアルバくん

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