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きゅうじゅうはち
果てへの憧憬にほだされて、
夢を見る夜も投げ捨てて、
たぎる情熱に薪をくべ続ける。
暑さすら感じず、
ウィッカーマンの炎に心を奪われて、
踊る心に響く絶え間ない和太鼓。
意欲の放つ光は眩しいが、その影には傲慢と強欲が潜んでいる。
一辺倒の価値評価に警鐘を鳴らす。
心の器を磨き、この両価性と共存する術を見出さなければならない。
ああ、ネガティブケイパビリティ。
いつか聞いた言葉の残響に問いかけられる。
あなたはいまを本当に楽しめていますか?