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詩集『想・葉・連』~無数の点は線を描くのか~  作者: 槇河 しゃち


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きゅうじゅうご

鏡面上の青空を這う足取りは軽い


銀時計の針をめくる潮の味に時めく


左手の曖昧な手相に押し花の香り


退屈を吐き出す黄昏れた胃袋


街角で砕けたフルートの涙が響く


枯れ木に咲く受話器から漏れる秘密


錆びた鉄橋を渡る風が纏う冬のスーツ


あなたの影を貫く光学式の紙飛行機


手紙を飲み込んだ鯨の声は、深海で反響する


空を突き抜ける傘の先には、星々が踊る


砂に書かれた詩は波によって再定義され


ガラス製の眼球が捕らえた朝の静寂に心和ませる

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