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よんじゅうはち
都市開発が進んで幾何学的な景観になった駅前
静かになった夜の道を車で走るのは心地よい
贅沢にエアコンをつけたままで窓を開けて風に当たる
頭風足涼は意外に悪くない
煙草を加えて火をともす
ゆっくり肺から煙を吐き出す
・・・
あんなにも怖がっていた孤独が今日は温かい
夜の街は世界を暗くして見えないようにしてくれる
僕は押し入れに入って落ち着くタイプの人間
拡張し続ける世界よりこの夜が縮めた世界の方が好きだ
レイトショーの座席は空席と予約席の色が反転したようだ
だいたい決まって後方の真ん中に陣取ることが多い
背後に気配を感じると映画に集中できないから
上映が始まる
初めはそれが四角い画面であると認識しているけれど
次第に輪郭が薄れ、自分も作品と一体化する
主人公に感情移入というよりは第3者の視点
作品自体に入り込むイメージ
・・・
僕は感情に圧倒され、自分を観れなくなっていた
今の自分は滑稽だが、精々楽しんで生きてみてほしいと思う
がんばれ




