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詩集『想・葉・連』~無数の点は線を描くのか~  作者: 槇河 しゃち


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さんじゅうはち

隣の席の彼女は目立つような子ではなかった


無難な服装に、違いの判らない一様な化粧


友人と話している姿は見たことないし

不思議と教室以外で彼女に会ったことがない


そんな彼女の横顔を僕は一目見た時から


美しいと思った


好意なんて幼稚な感情ではない

これは感傷に近い感動であった


昨日夢を見た


水中に潜り太陽の差し込む水面を見つめる彼女

溶け込んでわからないはずなのに涙を流しているように見えた


無数の泡が彼女を横目に浮上する


水中で涙を流し、差し込む光で輝く茶色い瞳

耳から顎の曲線はそれ以外に考えられないくらい絶妙だった


やはり、美しい


夢でもはっきり刻まれた彼女の横顔を

僕は忘れることはない

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