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じゅうろく
高速道路を疲れた脳で走り抜ける
明かりは何かに追われる精霊のように、
慌てて線を描きながら走り去る
私の輪郭は自覚できないほど微かに溶けて
冷たいはずの金属の装甲と重なり始める
運転開始からどれくらいの時間が経っただろう
私は次第に意識だけの茫然とした存在となり、
ただただ続く闇夜を滔々と駆け抜ける
燃料がそろそろ無くなりそうだ
針がEの文字を示し始める
私の心にもメーターがあったら、
誰かに目にも止まったのかもしれない
高速道路を疲れた脳で走り抜ける
明かりは何かに追われる精霊のように、
慌てて線を描きながら走り去る
私の輪郭は自覚できないほど微かに溶けて
冷たいはずの金属の装甲と重なり始める
運転開始からどれくらいの時間が経っただろう
私は次第に意識だけの茫然とした存在となり、
ただただ続く闇夜を滔々と駆け抜ける
燃料がそろそろ無くなりそうだ
針がEの文字を示し始める
私の心にもメーターがあったら、
誰かに目にも止まったのかもしれない
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