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[氷の模範生]の[氷の微笑]
「なるほどなるほど分かったよパル!、葵会長にも演奏してもらおう」
アッサリとOKする音頭であるが、
「音兄ちゃん、そんな簡単に言って大丈夫なの?」
「ん~、大丈夫じゃないかな」
立花の疑問に軽く答える音頭である、
「音頭、そんな軽く答えていいのか?」
屋台も心配になって聞いてくるが、
「葵会長はたぶん演奏してる方が楽しいと思うんだ、だからきっとバースデーソングを一緒に演奏しましょうって言ったらやってくれると思うんだよね」
「そうなのかな~?」
少し心配そうな立花であるが、
「まぁまずは言ってみようよ」
「そうだな、行動してからダメだったらそれから考える、それが音頭だもんな」
いつもそうだった、そしてその行動に屋台は救われていた、
「そしてやっぱり葵会長には!」
「カイチョーには?」
「コスプレをしてもらおぉぉおぉお」
ポンッ、元気にそう言い終わった音頭の肩に手が置かれた、
「ギギギギギギ」
自分で効果音を言いながら音頭が振り替えると、
「にっこり」
これまた自分でにっこりと言いながら[氷の模範生]が[氷の微笑]をしている[氷菓 葵]の姿がそこにはあった、