先生教室
コンコン、
「失礼します」
幼等部の子達は[先生教室]と呼んでいる職員室に葵はノックをし、立花とともに蓬栄学園幼等部学年主任であり[軽音楽部]顧問の[氷菓 神楽]のもとに向かう、
「こんにちは氷菓先生」
「こんにちは、先程ぶりですね氷菓先生」
「こんにちは、葵会長に立花さん、幼等部の[先生教室]に来たということは何か部活のことですか?」
葵と立花の挨拶に穏やかに返す氷菓先生である、
「そうなんです氷菓先生、実は部室での飲食の許可をもらいたくて」
氷菓先生の質問に葵が答える、
「部室というと音楽準備室のことですか?、飲み物やお菓子程度なら構わないはずですが」
「ちゃんとした食事ができるくらいの飲食なんです」
「なるほどそれで私に許可というわけですね」
立花の食事と言う言葉に氷菓先生は納得したようだ、
「しかし音楽準備室で食事というのはどうかと思います」
「そうですよね氷菓先生、許可は降りないと言うことでそれでは失礼しました」
そそくさと帰ろうとする葵であるが、
「お待ちなさい」
それを止める氷菓先生である、
「何故部室で食事をしようと思ったのですか?」
「そ、それは」
氷菓先生の質問にいいよどむ葵、
「それはですね、葵会長のバースデーパーティーをやるからですよ氷菓先生」
それに代わって立花が答える、