ものすごいため息
葵は音頭たちの出ていったのを改めて確認すると、
「フハァアアァァ」
「ものすごいため息だね葵~」
「でもカッコよかったよ~、さっすが蓬栄学園高等部生徒会長」
「あ、あの葵会長?」
生徒会役員の2人は分かっているようだが立花は葵のすごいため息に驚いているようだった、
「すいません立花さん、お見苦しいところを見せてしまって」
「いえそれは別に構わないんですが」
明らかに3回目は葵の雰囲気が違った、
「先程も言いましたが私は蓬栄学園高等部生徒会長です、生徒の悩み事を聞く義務があります、音頭君が寂しいと思っていてそれで私がハロウィンコスプレをして解決するなら問題ありません」
「でも葵~、もぉ~の凄く照れてたよね~」
「ホントホント、あそこで祭君が怯まなかったらキッスしちゃってたのかな~」
「ぐ!」
どうやら事実らしく葵は唸ることしか出来なかった、
「ほ、ほら皆さん、音兄ちゃんが言ってた通り氷菓先生に許可をもらいに行きませんか?」
このままではと思い、立花が葵に助け船をだす、
「そ、そうですね、貴女たちはどうするのですか?」
「私たちはおいとまさせていただくよン、面白いものも見れたしね」
「そうそ、あとは軽音楽部の役目だからね」
「そうですか、それではまた明日に」
「お疲れ様でした」
「葵も立花ちゃんも氷菓先生の説得頑張ってね~」
「それじゃあまた明日~」
そう言い生徒会役員の2人も音楽準備室から出ていった、