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死んだらお偉いさんに依頼を強制され転生することに

ベルトニア王国歴二千五百年、即位式を終え、新たな国王となったクリフ王をパーティー会場で隠密部隊の一員として、警護していたユリスは、王を亡きものにしようと襲ってきた刺客と戦い、毒により死んだ。


死んだはずのユリスは、白い空間で創造主を名乗る謎の球体と話していた。その球体からは、謎の威圧感があり、油断すると膝まずいてしまいそうだった。


「貴方の話を纏めると、貴方はこの世界を作った人物で、この空間には時間の概念がないこと。僕に衰退した未来の世界に転生し、創造主である貴方を囚われの身から解放すること。各国は戦争の影響から回復途上であること。で合ってますか?」


「合っておる」



「なぜ、戦争が起きたのですか?」


「地上にいる部下からの通信によれば、ワシを閉じ込めた敵が各国を支援し、そそのかしたらしい」


ユリスは戦争の話を聞いてから、気になってしょうがないことを質問した


「ベルトニア王国はどうなりましたか?! クリフ王は?! 家族は!?」


ユリスは祖国や陛下、家族がどうなったか気になっていた。


「おぬしの子孫は無事じゃ。国はかなり衰退したが、生き残ってはいるみたいじゃ。それと戦争が始まったのは、クリフ王の孫の時代じゃ。クリフ王は寿命で死んでおる」


「よかった」


ライルはクリフ王のことを敬愛していたため、安堵の表情を浮かべていた


「どうやらワシを閉じ込めた敵は、各国を唆し戦争が始まると、各国の技術者や知識人を殺し、この世界の技術、生活、文化などが衰退するように仕向けたようじゃ」


「なぜそのようなことを?」


「すまないが、今の時点では、この星の文明レベルを下げたかったとしかいえん。憶測になるからな」


「仕方ないですね」


ユリスは自分も憶測で話すのは好きではないため、追及するのをあきらめた


「それと、お主が生きた時代の技術や植物など、色んな物を集め収納した遺跡をやるから、まずは力をつけてくれ」


「あのいつのまにか、僕が了承したことになっていますが?」


「お主が拒否しようと決定事項なので、関係ないのじゃ」


ユリスは横暴だと思ったが、拒否できないなら、自分に有利な条件でいかに転生するかに、方針を定めた。


「僕の好きなようにやりますが、構いませんね?」


暗にやり方や、方法は自分に一任しろと迫った


「構わんのじゃ。お主が三十になるまでに解放してくれれば、何をしようが文句はないのじゃ」


「わかりました」


これで自分の思った通りにことが運べる。ユリスはそう考えていた。


「好きにするのは構わないのじゃが、遺跡にあるものは時代にそぐわない高度加工品になってしまっておるから、トラブルには十分注意してくれ」


「衰退したってどの程度ですか?」


「そうじゃの。空飛ぶ車が馬車に代わり、水道はなくなり井戸が水を得る手段になっておるのじゃ」


ユリスは絶句していた。ユリスが生きた時代からすると、原始時代のような生活なのだ


「あの、やはり他の人にお願いできませんか?」


「無理じゃ」


ユリスはいくら遺跡があろうとも、原子時代に転生するのはごめんこうむりたかったが、素気無く断られてしまい、落ち込んでいた。そんなユリスを見て創造主が


「おぬしの知り合いが二人転生しておる。その二人を探すのを楽しみに頑張ればいいのじゃ」


と楽しみを提示してきた。


「え?! それは誰ですか?!」


「それは秘密じゃ。楽しみが半減するからの」


「わかりました」


ユリスは肩を落としがっかりしていた




「遺跡は十五の成人の年に使者を差し向ける。成人しなければ、自由に動けず宝の持ち腐れじゃからな。記憶は転生当初からあるようにしておく。それではまた会おう」


ユリスの意識は闇へと落ちていった















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