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瞬きを忘れた詩の流星を見上げて【2】
ペディキュアを塗ったあの日
背負い慣れたランドセルを草原に放り投げ
湖のボートに仰向けで寝そべり
手を組み緩やかに流され深呼吸
魔法の絨毯に乗って言葉がやって来る
摘んでみた数字を指す時計の針
まぶた閉じてジンジャーティー
飲めば祈りに近い温熱効果で満たされる
ピローケースに入れた空想チョコレート
かじればシーソルトの泡沫に白雪のラグ
角生えた鹿のソリにエスキモーの少女が乗る
天使が渡した約束のチケット
リトルマーチのパレードに参列
照れ隠しはアントシアニン
口ずさむ白樺とタッセル
乳白色のエンドレスリピート