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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

四月一日の出来事

とある戦場での出来事

作者: 春翠

主人公:異世界から来た女子高生。魔法使いになった。強い。オコ。

傭兵団長:主人公を発見、保護した傭兵団の団長。押しが強い。主人公にlove。昔色々有り鬼と呼ばれていたが今は人。圧倒的強者。

将軍:傭兵団長と色々な因縁がある。今回、戦場で団長と出会った為ヒャッハーしている。圧倒的強者。

銀閃が煌めく。

二匹の鬼が銀を輝かせ、火花を広げながら舞っている。


鬼がわらう。

火花が刹那を彩る。


鬼がわらう。

銀に朱が混じっても、今にも宴が始まりそうな程上機嫌に。


鬼がわらう。 鬼がわらう。

国の事も、仲間の事も、私の事も。

全てが戯れ言だったかのように舞い上がる。


不躾なことだとは思うがそれでも見入られてしまう。

ああ。確かにこれは見物だろう。後世において名勝負と唄われるような美事なものなのだろう。素早い動きのせいで殆ど目が追い付かないが、わらう鬼の楽しげな様子を垣間見てしまえば敵味方関係なく呆然と見入るほか無いのだろう。


止めなければならない。彼を此処で失うわけにはいかない。

この後も作戦が有るのに、此処で燃え尽きられても困るのだ。

かの将軍を討ち取れるならば良い。厄介な因縁の相手を今後相手にしなくて良くなるというのは魅力的な誘惑だ。しかしお互いに引けぬ闘いをしている事はわかってしまう。


あの笑顔は駄目だ。


彼と出逢ってまだ日は浅い方だが、それでもわかる。

安全の為に魔法を学んだが心配だからと勝手に近くに配置したり。人の事を好きだなんだと言い募り、挙げ句の果てにお前に命を預けたとほざいておきながら、向こうは遊び相手を見つけたと言わんばかりのはしゃぎ様。鬼になるのが怖いと言っていたのは嘘だったようだ。簡単に境界線を越えて行きやがったあの野郎。


物語のヒロインなら命を案じて泣くのだろうか。

こうしてぐだぐだ考えずに彼の勇姿に見入るのだろうか。

それとも、私のように嫉妬するのだろうか。


どれにしろやることは決まっている。


あの闘いに魅入られて闘いに酔っ払った自称保護者兼婚約者殿を取り戻す事だ。


という夢を見た。

オコな主人公ちゃんの背中がかっこ良かった。

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