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part.1終わりと始まり

 最初に言う、ここは日本です。


 いつものように幼稚園や小学校、中学や高校に皆が通っている。

大人の人たちはサラリーマンとなって毎日働いたり、資格を取ってそれなりの仕事をしていたり、女性が働いている人もいる。


会社の社長をシテイテ御曹司や令嬢であるって言う人も中にはいる。


でもその中には酷いものがあった。


それがこの話の主人公でもある、東郷路(とうごうじ) 爾那(にな)


年は今年から高校生となる年なので15歳。


父は東郷寺財閥の社長、母はその秘書。


正真正銘の男であるのだがこれがまた女顔という宿命を負ってしまっている。

父はコレを見て自分のものにしようとする欲求が生まれてしまったことにより一切外に出さなかった。


母のほうは逆に世間に出して色々教えてやりたかったのだが、父の権力によってさせることが出来ない現状となっていた。


ある日も爾那は(かすがい)市にある豪邸に監禁という形で閉じ込められていた。


監禁されている=世間のことは全く知らない世間知らずということになってしまい、父の言うことも正しいと受け取ってしまう。


おかげでその悪循環のサイクルが連なってしまい、何も出来ないまま今につながっていた。


でも、良くあるファンタジーのお話にある閉じ込められているお姫様はか弱くて力が全く無いということはまったく無い。


一応爾那は男なので、剣道や柔道、空手や弓矢を完璧にこなすことが出来る。


勉強が出来ない…


という心配もする必要は無い。


学校にも行かず、朝から晩まで家庭教師を呼んで英才教育を無理やり教え込まれた結果大学卒業程度までの問題を解くことができるようになっていた。


こんな無理やり爾那を育てて母は黙っているはずも無かった。

それに、利益を得るために政略結婚をさせようと言い出したのだ。


コレによって母はついに切れてしまい、裁判を起こした。


母が裁判で父に求めたのは、


●この家の所有権

●財産全て

●爾那に対する損害賠償1億円

●社長の権利を母に譲る


父は激しく反抗をしたのだが、母が毎日子供を閉じ込めていることと、政略結婚をさせようとしていたなどなどを話したことにより、裁判は母側が勝利をした。


さらに、母がいない間に家庭内暴力があったということも判明し父は20年の懲役と5年の執行猶予が与えられた。


この裁判は完全非公開で行われたので世間には知れ渡ることが無く、東郷路財閥の社長は交通事故で亡くなったということとなり、秘書をしている妻が跡を引き継いだということなった。


そしてここから爾那の本当の受難が始まる。


それは裁判前日に父から飲みなさいといわれた一粒の錠剤によって爾那の人生は変わっていくこととなった。


続く






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