表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

さまざまな短編集

初期の飛行機の空模様

作者: にゃのです☆

 飛行機……。便利なモノだ。

 できてからあっという間に性能が向上した。

 戦争中なのも仕方ないが、飛行機は未来を担う兵器であることは間違いない。

 これは、そんな飛行機ができて間もない頃の話。


「今日も行くのか?」

「ああ、空が俺を待っているからな!」


 俺の名前はジョー・ブラッド。

 航空兵として今の戦いに参加している。

 飛行機に出会って空が一段と近くなった。

 小さい頃から空の青色に近づきたくてよく見上げていた。

 

「ハンス。俺のレディちゃんのご機嫌はどうだ?」

「ジョーか。今日もいつも通りご機嫌斜めだ。彼女はまだ処女のように優しくだぞ!」

「ははは、すまん。おまえみたいな母親だから安心してデートに行けるってもんだがな」

「こいつ――」


 ハンスは俺の機体の先任整備士。

 元は自動車の整備士だったらしいが、飛行機のエンジンも興味があってきたのだという。

 そして、二枚の翼を持つ俺の彼女で相棒。

 機関銃はまだ積んでいないが偵察機としては優速で機動力もあって文句の付け所はないが、ただ一点を除いて。

 新品、新兵器であるためどうしても不具合が出てくる。

 エンジンは著明だ。

 今日もオイル漏れしている。


「これから飛ぶのか?」

「ああ、前線偵察だと」

「そうか。なら、ちょうどよかった。全部今しがた終わっている」

「ありがとう」

「青空を見て来い」


 こうして俺と彼女は無限に広がる空に今日も飛び出していく。


 この一月後に戦況は悪化。

 航空戦が開始され、青かった空は暗雲へと変わっていった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ