清貧!
新米刑事の新田 舞と、ペ道探偵の丹 貞太の二人が小さな会議室で捜査について話し合う…筈なのだが、険悪な空気は収まらない。
「なんでこんな奴と二人で捜査なんか…」
ブツブツと愚痴る新田。それに反論するのがボーボーに全く興味を示さない、ペ道の丹。
「文句を言いたいのはこちらです。何故、この僕が貴方の様なボーボーと捜査をしなければ…」
「ボーボーって言うな!私には新田 舞って立派な名前があるんだぞ!貴様の発言はセクハラに値する!」
「セクハラ…ですか?でしたら貴方の上司のヤマさんもセクハラに該当しますね」
「はあ?なんでヤマさんがセクハラ!?」
「理解していない様なので順を追って説明しますが…僕は本来、捜査なんぞに関わる気は無かったのです」
失職した当時の丹は、株によって年収を億単位で稼いでいた。つまり、金銭的に困窮はしていなかった。
それでも探偵なんぞを始めたのは、ロリの捜索願などがあった時の為に…そう、まだ見ぬロリが、自身に助けを求めるかも知れないから、探偵業を始めたのだ。
そんな丹の元に上司だったヤマさんがやってきて、捜査協力を依頼。
本来であれば断るところだったが、世話になったヤマさんの頼みであり、警察の無能さによって再び無実のロリが迷惑を被る可能性を考えて協力。数々の難事件を解決へと導いたのだ。
しかし、ヤマさんは今年で定年退職になる。丹もこれを機に捜査協力から足を洗おうとしたのだが、ヤマさんに協力を続けるよう懇願される。
丹にしてみればヤマさんがいたからこその捜査協力。ヤマさん以外の頼みなど聞く義理などありゃしない。
それでもヤマさんに懇願されたので、丹の方から条件を出した。ヤマさんの後継者がロリならイイよ、と。
説明を終えた丹は新田に対して、静かに問いただす。貴方はロリですか?それともボーボーですか?と。
丹の質問に新田は押し黙る。
自分はロリでは無い。しかし、今回の事件で丹とペアを組まされた。その理由が全く分からない。
考え倦ねる新田。そこに非情とも取れる現実を、丹が突きつけるのであった。
「まだ分からないのですか?貴方はロリでは無い、それでも選ばれた理由…それは…貴方が…貧乳だからだ!」