ペア!
ヤマさんの部下だった頃の刑事時代の丹は、ある事件で容疑者となったロリを救う為に、刑事の身でありながら容疑者のロリと共に逃走。
その後、丹による独自の捜査によって真犯人は捕まり、ロリの無実は証明されたものの、問題はそれだけでは終わらなかった。
事件解決のためとは言え、容疑者と共に逃走した丹は失職。本来であれば懲戒免職であるのだが、世間体を気にして依願退職扱いとなった。
無職になった丹は探偵業を始めるが、そこに仕事を持ち込んだのは、かつての上司であるヤマさん。
丹の性癖は兎も角として、その推理力と正義感と実行力は警察に必要な存在。難事件を丹の力によって解決させ、警察とのコネクションを作り上げたのだ。
その説明をヤマさんから聞いた新田は、丹の捜査協力の必要性を理解した…が、それでも生理的に無理だと判断。
こいつ、気持ち悪っ!と、心の底から嫌悪感に苛まれたからだ。
丹の事を汚物でも見る様な目で蔑む新田。それを見た丹も負けじと言い放つ。
「僕だって貴方のことを気持ち悪く思いますよ。ボーボーの貴方に、穢れなきロリの時代があったなんて認めたくは無いですからね」
初対面でありながら険悪なムードを醸し出す二人。そんな二人をなだめる様に間に入るヤマさんであったが、解き放ったセリフは二人の関係を更に悪化させるものであった。
「まあまあ、落ち着けや二人共!これからペアを組んで捜査に挑もうってんだから、仲良くしようや!」
「「はあ!?二人で捜査?」」
仲が悪いのに息がピッタリとハモる二人であった。
『性癖』の『性』は『性格』からきてるので、よく誤用として取り上げられますが、敢えて使ってます。
正しい日本語とか、美しい日本語とか拘る人には不快かも知れませんが、言葉とは時代によって作られて行くので、自分が時代を作っていると自負して誤用を使用。
『性癖』を美しいも何も無いとは思いますが。