金庫!
改めて捜査資料を見ても、犯人を特定する証拠は分からず。
新田は丹にギブアップした。
すると丹はポケットから、ペン型の手のひらサイズの金庫を取り出した。
「これはナンチャラコードとか言う映画でも使われていた、ダイヤル式のペン型の金庫だ。片手で持てる極小金庫の中に重要文書が入っている。四桁の数字を合わせて開けば中身を取り出せるが、間違った数字で開けようとすると酸が流れ込み、中の重要文書は消失。開けるチャンスは一回で、数字は一万通り。さて、番号を知らない人はどうやって中身を取り出すべきか?ヒントは無し!さあ、どうする?」
丹の出した突然の問題に頭を捻るが、新田の出した答えは…テキトーな数字で一万分の一の可能性に賭ける、であった。
勿論、不正解。
「本当に頭の悪い奴だな…巨乳で頭が悪いなら納得できるが、貧乳で頭が悪いとかあり得ないだろ?栄養がオッパイにも脳にも行かず、どこで消費されてるのやら…」
「うるさいわね!だったら答えはなんだって言うのよ!ヒントが無かったら分からないじゃ無い!」
「うん、それだよそれ!分かってるじゃん」
「は?」
ヒントを聞かずに番号が分かる人、いますかね?自分は分かりますが。