表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/22

証拠!

残された証拠から、新田が必死になって犯人の手掛かりを探し求めた。これがその全容である。


・現場に残された犯人の遺留物


犯人と思われる唾液から採取したDNA。

息子のDNAと一致したが一卵性双生児の為に兄弟の判別は不可。息子は三年間実家には帰っていないと供述しているので、真新しいDNAを採取できた時点で犯人が息子だと断定できる証拠ではあるが、やはり兄か弟かの判別は不可能。


殺人に使われた凶器の紐。

人の首を締めるのに最適な長さと太さと強度の紐。犯行現場である玄関先に、その様な都合の良い紐があったと考えるよりも、犯人が用意したものと考えた方が無難である。

犯行の計画性から、凶器は事前に用意したと推測。

犯行に使われた紐を購入した店の特定はまだされてはいないが、紐の劣化具合からして購入してから数年は経ったとみられる。

仮に紐を購入した際、ポイントカードの提示をして、それが記録に残っていたとしても証拠としては乏しい。

兄が購入した紐の余りを、同居している弟が使った可能性もあるし、その逆も然り。

今回の事件のために数年前から準備したでは、準備期間が異常に長い事になる。元々所持してい紐を使ったと考えた方が辻褄があう。

この殺人事件は準備期間を要さないで行える、シンプルな事件なのだから。



・遺体に残された証拠


首に付いた紐で締められた跡から、右手の方が力が強く、右利きの可能性が高い。しかし、息子は二人共右利きの為、犯人の特定には結びつかない。



・防犯カメラの映像


被害者宅の近くにあるコンビニの防犯カメラの映像。

17:00に被害者宅に来て17:35にドアを開けっ放して逃げ出す息子の映像が残されている。顔認証システム「カオミクラベ〜ル」で兄の可能性が93.45%、弟の可能性が93.25%。その差は0.2%の為、誤差の範囲内。


容疑者の自宅近くのマンションの防犯カメラの映像。

16:30〜17:58に犯人と思われる兄弟のどちらかが外出。夜に警察が来るまで、家の出入りをする者はいない。実行犯は一人と断定。



・犯人の証言に基づくアリバイ


二人共、自宅でアニメのオジャマンガ㌦美を一人で観ていたと供述。観ていた内容は二人共同じ様に話す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ