深夜ノリで書いてもロクなものはできない。だいたい下ネタ系が多くなる。
私、来栖亜未!
今日から女子高生!
いっぱい友達作るぞ〜!いっぱい彼氏作るぞ〜!あ、彼氏は1人じゃないとダメだね!
授業がはじまる。
「よーし、1人ひとり自己紹介していけ〜」
...そんな事をしている暇はない
...私にはやらなきゃいけないことがある...
「私の名前は桐島花蓮です!趣味は...」
...めっちゃトイレ行きたい...
お漏らししてしまいそうだ...
「じゃあ次〜!」
なんとか抜け出せないかな...
「次!来栖!」
「!?はい!」
...自己紹介なんかどうでもいい...
今トイレに行きたい...
やばい...もうダメだ...
じょろろろろ...
みんなが私の方を見る。
うわっ!
くさっ!
やばっ!
まじかよ!
みんなの声が聞こえる。
でもそれより、尿の音が聞こえる、下半身に力が入る。
やばい...排尿ってこんなに気持ちいいの?
私は排尿を終えて、事の重大さに気がつく。
終わった...人生...
私の、大事な、学校生活...
ガラスが割れたような音が、心の中で響く。
私はお漏らしした教室から出て行く。汚いイス、汚れた床、臭う教室から走り去る。
家に着いた。
ただ恥ずかしくなって、家に帰ってきた。
...明日からたぶん後ろ指さされることになるだろうなぁ..
どうしよう...
取り返しつかない...
お漏らしする前に戻りたい...
頭の中がグチャグチャで思考すらままならない。
そうだ!タイムスリップしよう!!
たぶん机の引き出しに入ればタイムスリップできるよね!
そして私は机の引き出しを開ける。
「これは...」
机の引き出しには何故かオムツが入っていた。
もう遅いよ...しかもオムツじゃ事後処理もできない...
とりあえず付けよう...
私はこれ以上失態を重ねないため、オムツを付けた。いや、よく考えたらこの歳でオムツを履くことも失態かもしれないが。
私は考える。
どうしたらこの状況を打開できるか、
どうしたら後ろ指さされずに済むか。
...やっぱり過去に戻るしかない...
なんか、こう、グッと、「お漏らしを止めるんだ!」って叫んだら戻れる気がする。
とりあえず叫んでみるか。
「お漏らしを止める!」
...やっぱりダメか
そう思った時、オムツが光った。
...あれ?ここは?
私は薄暗い個室の中にいた。なんだか少し暑い。
状況を理解するため、個室から出た。
ここは学校...?のトイレ...
私は何故か学校のトイレにいた。
「そうだ!今何時だ?」
携帯電話を開く。
4月8日 午前8時
あれ...?
どういうことだ?
私は午前9時に家に戻ったのに。
そういえばオムツも付いていない。
...もしかして私、
過去に戻れた!?
そうと決まればお漏らしを止めるしかない。
とりあえず授業が始まる前に、排尿を済まして教室へ行こう。
じょろろろろ...
ガラガラ
私は教室に入り、席に着く。
そしてまたあの自己紹介が始まる。
「次!来栖!」
「はい!私は来栖と言いま...」
自己紹介の最中、私は言葉が出なくなった。
何故なら...
じょろろろろ...
またお漏らしをしてしまったからだ。
何故?さっきトイレで排尿したのに...
あっ、でも排尿って気持ちいい...
排尿が止められない。
ジャアーーー!
凄い勢いで尿が出て行く。
そして、出終わった後、
私は教室から走り去った。
引き出し、引き出し!
ガラガラ
オムツがあった!
奇跡的だ!また戻ろう!
私はオムツを付けて叫んだ!
「お漏らしを止めてやる!」
オムツが輝いた。
薄暗い個室。なんだか少し肌寒い。
また学校のトイレか。
よしっ、次こそは失敗しないぞ!
私は教室へ行く。
また自己紹介だ。
「次!来栖!」
「その前に少しお手洗いに行ってもいいですか?」
ふっ...私は女子高生...
トイレに行くのは止められないだろ?
「自己紹介終わってからにしろ」
...は?
えっ、なんで?
あっ...やばい膀胱の限界だ!
トイレに行かなきゃ!
私は走り出す。トイレへ行くため、お花を摘むため。
じょろろろろ...
しまった..走り出す時、力み過ぎた...
私は、凄い勢いでお漏らしをしながら、床に倒れてしまう。
「トイレェ...トイレへ...!!」
這いずりながらも前へ進む。
...例えお漏らしをして、取り返しが付かなくても前へ進もうとする。
その、かっこ悪いが美しい姿勢を見て、クラスの人はドン引きしていた。
装着!
オムツを付ける。そして叫ぶ。
「お漏らしをしない!」
オムツが輝いた。
学校のトイレ。ここは、なんだかかなり寒い気がする。
「今度こそお漏らししないようにしないとッ」
つい、声に出して行ってしまった。
「無駄だよ。」
トイレの前で声が聞こえた。
聞かれてしまった...また過去に戻るか...
でも同じクラスのヤツじゃなきゃ聞かれても問題ないか。誰か聞いてみよう。
「誰?」
「あなた自身で、私自身。」
扉を開くと、そこには私がいた。
「何故、私が...!?」
「私も未来から来たの、あなたと一緒。」
なんてことだ。私が2人もいる。
「あなたたち!」
誰かに声をかけられて、私達は声のする方向を向く。
...そこには私がいた。
私が3人。何故...
「とりあえず誰が、どこからきた私かわからないから説明して」
私から説明する。
「私は、今日お漏らしをして、今日の9時からやってきた。」
「そうなんだ。私は明日から来た。今日のお漏らしは諦めて受け入れて、明日学校に行ってみた。そしたら机に”お漏らし女”って書いてあった。それで戻ってきた。」
「そうなんだ。私は2日後から。明日のいじめも受け入れて2日後に学校へ行ってみた。そしたらその日もまたお漏らしをするんだけど、そのお漏らしが排尿じゃなくて脱糞だったから戻ってきた。」
なんてことだ...
結局未来に希望は無いみたいだ。
この時間の運命を変えるしかない。
「とりあえずみんなの区別をわかりやすくするために、喋る時、最初(例えば☆今日)から☆って言って!」
「☆2日後から☆わかった!」
「☆明日から☆いや2日後の私は☆脱糞した!☆って言ってから話し始めて。」
「☆脱糞した!☆なんで?」
「☆明日から☆なんとなく。」
「☆今日から☆まぁいいからとりあえずどうするか考えよ?」
「☆明日から☆そうだね。」
...どうすればいいんだ。
全然わからない。
3人で話し合っていろいろ考えたが、良い案が出ない。
それも当たり前か。
三人集まれば文殊の知恵と言うが、ここに集まっているのは、全員がお漏らし野郎(うち1人は脱糞野郎)だからな。
集まっても良い案なんか出ない。
お漏らしくらいしか出ない。
じょろろろろ...
ブリブリブリブリュリュリュ!!
みんなが走り去って行った。
そしてまた、オムツを付けて、タイムスリップする。
なんだか少し暖かくなったな。
「☆今日から☆よお!」
「☆脱糞した!☆よう!」
「☆明日から☆やあ!」
「☆今日から☆みんな何か良い案は出た?」
「☆脱糞した!☆いやぁ、出たのは糞くらい。」
「...。」
冗談にしたってやめろよ...
それでさっき漏らしたんだから...
ていうか今更だけどここに私が3人いるところ見られたら、それこそ問題かもな...
「☆今日から☆場所を変えよう。」
私達は学校から出て、人気の無い公園へ行った。
「☆脱糞した!☆そういえば新しく出たアプリのゲーム、通信すればコインゲットできるから通信しようぜ。」
何言ってんだ...脱糞した私は...
まぁ...いいか...どうせ、いい案なんてロクに出ない。
結局私は、私達は、お漏らしをして後ろ指刺されるんだから。
みんなが携帯電話を開く。
私も開いて、画面を見た時驚愕の事実に気がつく。
「☆今日から☆2020年...?」
そう、今年が2020年になっていた。
「☆脱糞した!☆私達が来た未来って、2019年だよね...?」
「☆明日から☆もしかして私達は、過去に戻っているんじゃなくて、未来に行っていた...?」
なんてことだ...
オムツをつけて、未来に行っていた。
そういえば、毎度タイムスリップした時、季節、気温が変わっていくような感覚があった。
私は、私達は、どの季節でもお漏らししていたのか。しかもそれを止めようとして毎回失敗してきたのか。
「☆脱糞した!☆ていうか、もしや過去に戻れない!?」
「☆明日から☆その可能性はあるな。」
「☆今日から☆でもお漏らしさえ止めれば、私達は元に戻れる気がする。」
「☆脱糞した!☆理由は?」
「☆今日から☆そんな気がする。それだけだよ。」
私達は何故かスッキリした表情になる。お漏らしせずに。
私達は理解しあえたみたいだ。
自分を信頼しているって何か変な気分だけど。
私達は学校に戻る。
私達全員はお互いの顔を見て、頷く。
そして別れる。
...作戦の手取りはこうだ。
私はまず、1人で教室へ行く。
そして☆明日から☆の私が、自己紹介で私の番が回ってくる前に、消化器が入ってる所の警報を鳴らす。
そして☆脱糞した!☆の私が、大声で「家事だーーー!」と叫ぶ。
みんながそれに気を取られている間に私達はトイレにトンズラすればいい。
よしっやるぞ。
私は教室に入り、授業を受ける。
そして予定通り、自己紹介が始まる。
少しずつ近づく順番。警報はまだ鳴らない。
「次!来栖!」
私の番だ...どうしよう...
緊張してきた...
そもそもこの作戦、他の誰かが失敗しても、私だけがお漏らしすることになってしまう...
あっ...やばい緊張で排尿したくなってきた。
「お前だ!来栖!自己紹介せえ!」
「...はい。」
自己紹介中我慢できるか...いや辛くて無理だ...!
ジリジリジリジリーーー!!!!!
警報が鳴った。そして、
「☆脱糞した!☆家事だーーー!!!」と声が聞こえる。
...なんとか間に合ったか。
しかも上手くも行ったみたい。
教師やクラスメイトは同様している様だ。
(脱糞した...?脱糞で家事...?)と小さな声が聞こえる。
...うん、訂正する。上手くは行ってないみたいだ。
そうは言ったがクラスメイトや教師は、教室から出て避難する。
...なんとか行った。良かった。
私はそう安堵した時、警報機の近くから声が聞こえた。
「お前か!!警報機をいたずらで鳴らした奴は!!」
バチンッ!!
平手打ちの様な音も聞こえた。
私はそれに気になりながらもクラスの列から離れトイレへ向かう。
トイレに☆脱糞野郎☆はいなかった。
「☆明日から☆2人...か。」
あの私はたぶん教師に捕まった。
くそ...
脱糞野郎だけにくそ...
私達が、どうすることもできずにトイレにいると、クラスの奴らが教室に戻っていった。
...そりゃそうか。
あの警報と火事の危険が人為的にもたらされた物だとバレたんだ。
危険がなければ授業を再開するのも当たり前だよな。
そんなことを2人で話していると、トイレに1人の人がやってくる。
私達はその人の方を向くと、そこには。
教師がいた。
進路相談室。
私達がそこに入ると、1人だけ先にそこいた。
教師は口を開く。
「だいたいの話はコイツから聞かせてもらった。」
「というかお前ら、姉妹か?やけに似てるな。」
教師は続けて言う。
「まぁ、いい。何故あんなイタズラをした!」
私は答える。
「あれはイタズラなんかじゃありません。みんなの注意を惹きつけるため...」
ドンッ!!!
教師は机を叩く。
「お前ら...そんなことのためにワシらを不安にさせたのか!」
教師はまた続けて言う。
「親御さんから信頼されて預けてもらってるんだぞ!お前らをな!!お前らに傷をつけたりしたらワシらは信頼を裏切ることになるんだぞ!!」
「ワシらはお前らを守る義務がある!!それがワシらの仕事だからだ!でもなぁ、お前らを好き勝手やらせて怒りもしないことは、仕事の中には含まれん!!」
「だからワシはお前らを怒る。お前らのためにだ!!だいたいお前らなんでトイレなんかに.......」
...この人は本当に私達のために怒ってくれている。
この人の言ってることに間違いはない。
身震いするほど優しい人だ。
...と言うか、それにしたって、私達は本当何をしてきたんだ。
自分の失敗を変えるためっていう、自分のエゴのためだけにタイムスリップして。
しかもその時代の人に迷惑をかけたりして。
この教師の言ってることが本当に身に染みる。
あっ...なんだか排尿したくなってきた。
やばっ..説教中にトイレ行きたいなんて切り出せない。
あっ!!!
じょろろろろ....
ブリブリブリュリュリュリュ!!
教師に怒れている時、私達は全員で漏らす。
そして私達は、
走って、走って、逃げ出す。
走る。走る。俺たち。
そうだ。これだけは言っておこう。
「みんなも今の自分を受け入れて自分の失敗をしないよう努力するんじゃなくて、失敗を受け入れて、自分の性格や体質を変えるよう努力しようね☆脱糞した!☆」