最優先事項はご主人様?
主人(久しぶりにメイドと一緒にゲームでもやろうかな・・・)
主人「お~い、メイド~」
メイド「は~い、今伺いますので少々お待ちを~」
ー10分後ー
主人「まだか〜」
メイド「もう少し!! もう少し待ってください!!」
メイド「後少しでイけそうなんです!!」
主人(なんでコイツ雇ったんだ俺は・・・)
ーさらに10分後ー
メイド「何でしょうご主人様」ベチャベチャ
主人「・・・お前、ちゃんと手 洗った?」
メイド「いえ、ご主人様のご用件は最も優先するべき事なので」キリッ
主人「その最も優先するべき事をほったらかして、20分も君は何をやってたのかな?」
メイド「言ってもよろしいのですか?」
主人「わかるから言わなくていいわ」
メイド「ご主人様、『堀ったら貸す』とはちょっと聞き捨てならない発言ですね」
主人「お前の耳はどうなってんの?」
メイド「ご主人様、ついに目覚めちゃったんですか?」
メイド「私、ご主人様には清く生きて欲しかったのに・・・」
主人「全然目覚めてねぇんですけど」
メイド「しかも貸すとか・・・」
メイド「貸すなら清らかな女の子にしてください!!」
主人「お前の脳みそとろけてるんじゃねぇの?」
メイド「脳みそとろけてるって言った方が、脳みそとろけてるんですぅ〜」
主人「俺は『掘った貸す』じゃなくて、『ほったらかす』って言ったんだ!! 『ほったらかし』の方だ!!」
メイド「あ、そうだったんですか。 私はてっきり『掘ったら貸す』って言ったんだと思ってました」
メイド「『掘ったら貸し』の方だったんですか」
主人「変わってねぇじゃん!! 意味同じじゃん!!」
メイド「いえ、全然違います」
メイド「山芋と自然薯くらい違います」
主人「同じじゃねぇかよ!!」
メイド「違いますよ!! 若干違います!!」
主人「若干かよ!!」
メイド「はぁ・・・ いいですかご主人様、若干でも違いは違いーー」スタスタ
主人「ちょっとまて」
メイド「その少しの違いも侮ってはいけないのです」ズイッ
主人「ちょっ、それ以上近づくなよ」
メイド「もしかして、ご主人様は私のの事が嫌いなんですか?」
主人「い、いや、そんなことは無い・・・ そんな事は無いけど・・・・・ その手でーー」
メイド「嫌いじゃないんですね!! それならよかったです!!」ギュッ
主人「・・・触らないで欲しかった」ギュゥ
メイド「ご主人様が逃げるから、私はてっきり嫌われてるのかと・・・」パッ
主人「・・・・・・・・・・」ベチャベチャ
メイド「あ、その手を舐めようとしてますね!?」
メイド「そんな事しちゃめっ☆なんだぞ!!」
主人「・・・・・・・・・・」
メイド「あ、別に嫌われてたら嫌われてたでいいんですよ」
メイド「嫌われてたら無視や冷たい視線、もしかしたら殴られるかもしれない・・・」
メイド「そう考えると興奮しませんか?」
主人「俺、手 洗って来るわ」
メイド「早速無視ですか!? ありがとうございます!!」
執事の最優先事項は、お嬢様なんでしょうか?