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恋の方程式  作者: Lογё
3/3

#2 補習

……キーンコーンカンコーン…


「ばいばーい!」

「ばいばい!ねぇカラオケいこー!」

「いーよォ!てかクレープ食いてー!」

「うち金欠なんだよねー!」

「やっべ!彼女からだ…」

「おまえが浮気するからだろ!」


廊下は帰りの生徒の声で賑わっている。


そして教室はと言うと…



「……グスン。早苗ちゃんと食い倒れツアーがぁ。なんで先生と疲れ倒れツアーカッコ勉強へんカッコ閉じるになるのぉ!」


「おまえが寝るからいけないんだろ?早苗ちゃんと食い倒れツアーは明日にしろ。な?ほら!やっぞ!」


「………!もー。もー!!もーもーもーもーもー!!!!!!」


「はいはい牛さーん!43ページを開いてくださーい!」


「…!!いいもーん!できないもーん!」


ああいえばこうゆう。


ずっとその繰り返しだ。




戦い続けて10分…


「先生…ここは?」


奈緒は机に向かって数式を解いている。


どうやら戦いに負けたらしい。


「ん?ここは…」


加藤は誇らしげに奈緒に教える。


「わかったぁ!先生わかったよっ!!」


「…………。そうだな…あってるぞ…出来るじゃないか桜倉!」


「ご褒美ちょーだい!」




「は…………」


加藤は予想が着かなかった。普通こっちが御礼に貰うと思ってたから…


「え…や……そうだな…」

「やったぁ!じゃあさ、んーと…。…。……!」


奈緒が思い付いた顔をした。


「名前!」


「え…どーゆー……。」


またまた加藤は意味のわからなさに言葉がつまる。


「先生の下の名前!」


「あ…そんなんでいいの?」


「うん!教えて!!」


可愛い顔をして加藤に椅子を近づける。


「諒…」


「りょう……?」


「うん…?」


すこし笑いながら小さく頷く。そしてだれよりも大きな声で言う。


「へぇ〜!!!しーちゃーたっ!フフ」


「なんで知りたいの…?」

恐る恐る聞いてみる加藤。

「わーかんないっ!」


急に立ち上がって窓を開ける奈緒。


「わー!きれー!!」


奈緒の大きな黒い瞳には綺麗な、燃えるような、

綺麗な夕日を映し出している。


そんな加藤は今までにない奈緒の真っすぐな性格にきずく。下を向いてわらい奈緒の居る窓に近づいて来た。


「ホント…きれいだなー。」


この“きれいだな”はどんな意味だったのかは本人も奈緒も今はきずかなかった。



二人の顔は赤やピンクに綺麗に染まっていた。


いつまでも…



ずっと………

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