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第一幕~落ちこぼれ、ヒーローになる~

初めまして!✝黒猫✝です。

私が生まれて初めて作った小説なので、すごくたどたどしい所や不自然な所があるかもしれませんが、最後までお楽しみいただけたらこれ幸いです(*^-^*)

 ~それは、ある日の夕暮れだった。~

 部活が終わり、いつものように何も考えずにスマホをいじりながら家までの一本道をトボトボと歩いていた。僕は同じクラスに友達と言えるような人がいなかったので、ツイッターでほかのクラスにいる幼馴染と交流している。

 でも、最近は自分の愚痴ばかりツイートしている気がする。僕は、助けられてばかりであいつらには何の助けにもなっていないんじゃないか。そんな気がして、とっさにツイッターにログインした。すると、見に覚えのない、謎のフォロワーさんがツイートしていた。

「私にフォローされたみなさん、フォローを許可してくださった皆さん。初めまして。私はライフ・チェンジ研究所の所長をやっております耀 人志(かがやきひとし)です。」

 なんか怪しいし、ブロックしちゃおうかなと思った。でも、一応最後まで読むことにした。

「私は、人生の崖っぷちにいる人、どん底にいる人を救ってあげたいんです。それにはやはり、同じような境遇で苦しんでいる人が“ライフチェンジャー”として助けてあげればいいのではないかと思ったのです。安易な発想かもしれません。しかし、そういう人たちの気持ちを理解し、人生をチェンジする手助けができるのは今、このツイートを見ているみなさんしかいないのです。もし、助けることが出来れば、みなさんはヒーローになれるかもしれませんし、自分自身の人生もチェンジ出来るかもしれません。もし、興味のある方は是非、下記のアドレスにメールをください。いつでもお待ちしております。」

 ヒーローになれて、自分の人生も変えられる“ライフチェンジャー”。若干胡散臭い感じはするけど、出口を見失った洞窟のようなこの人生から抜け出せそうな気がした。と同時に、見ず知らずの人からのツイートを信用していいのか不安だった。

 僕はその日からしばらくその事ばかり考えていた。考えすぎて眠れない夜もあった。そして次の週の月曜日、ついに覚悟を決めた。今の生活を続けるのは正直つらい。その気持ちの方が強かった。

 僕は早速メールを送ってみた。すると、数分ぐらいで返事が返ってきた。

「弘坂裕太様

メール、ありがとうございます。実は、メールをたくさんの方に頂いたので、急遽面接を次の週の火曜日に行うことになりました。お忙しい所大変申し訳ありませんが、ご了承ください。

ライフ・チェンジ研究所 一同」

 「えっ、ライフチェンジャーの希望者ってそんなに多かったのか。」

 僕はすごく驚いた。まさか、そこまで人気があるものだとは思ってもみなかった。でも今の人生を変えることができるかもしれないんだから、ここで諦めるわけにはいかない。僕はもう一度己に言い聞かせた。

 そして、運命の日。僕はなぜだか、うまくいきそうな気がした。何も根拠はなかったけど・・・。研究所から送られた地図を頼りに、僕は研究所へ向かった。

 それから30分後、ようやく着いた。閑静な住宅街の一角に、それはひっそりと佇んでいた。雰囲気は思ったよりも不気味な感じはなく、いたって普通の事務所っぽい建物だった。僕は入口の前に立ち、大きく息を吐いた。そして、その建物の中へ足を踏み入れた。

 この先、何があろうと僕は立ち止まらない。もう昔の自分には戻らない。いつか、人から必要とされる、価値のあるやつになってやるんだ。希望と情熱で僕の胸はいっぱいになっていた。


第二幕へつづく

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