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階段を登りきってすぐ、近くの窓を覗く
窓からは民家がわりと小さく見える。景色はそこまで悪くない。7階はクラスが一つ、廊下には同じクラスメイトはまだなのかもう教室にいるのかわからないが人は俺ら除いて誰もいない。
角を曲がれば教室が見える…
「来たよリサ!お二人様ご案内!」
(目の前で開けんな!)
勢いよく開かれた扉、佳馬も反応に困っているのだろうか…横目で見ると…
「(無表情…なにかリアクションがあると思ったのだが)おい佳馬、どうした?」
「なんでお前、俺らが来るタイミングわかったんだ。」
口調も声もどこか冷めてる今までに聞いたことのない佳馬の低い声…
「え?だって足音聞こえたし、わかるよ〜」
「そうか…」
「佳馬?」
「ジュンちゃん入ろ!同んなじクラスメイト同士みんなでお話ししよ!」
「あ、ああ…(気のせい?)」
そこには今までどおりの佳馬がいた。
*・゜゜・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゜・*
「先ほどは失礼致しました。ワタクシ、リサ・サンダーマンと申します。そしてこちらはワタクシの友人…」
「平野 櫻子”ひらの”じゃないから、”たいらの”だから間違えないでね。」
リサという少女、金髪青目の白人だ。精巧に作られたフランス人形のように綺麗だ。
櫻子という少女はリサに対し黒髪黒目の
まるで日本人形のような子だ。
「俺、藤 佳馬。」
「舛城 淳。」
この後、チャイムが鳴り、会話は中断したのであった…