リスタートゲーム1
男性が扉を開くと中には数人の少年少女とその他いろいろがいた……
男性が入ると同時に一斉に言葉が降り注いできた
『シューさんおっはよー、ねぇねぇよく眠れたーw 枕に仕込んだゲルバナはどうだったーw』
『おはようございますシュンスケさん』
『おはー、ってその子起きたんだねーよかった』
シュンスケさん……それがこの人の名前らしい……
『おい、おまっ……ゲルバナとか、なんつーことしてくれてんだよっ!……な〜んか髪がヌメってると思ったらぐじゅくじゅのバナナのせいかよっ!』
『ぐじゅくじゅのバナナじゃなくてゲル状のバナナだよーww』
あまりにも平和的?かはわからないがあの悪夢のような出来事の後では物凄く平和的だなと思ってしまう……でもあれは夢なのだと思う……今僕が生きていることが何よりの証拠なのだから……けれども先ほどまで気怠そうにしていたシュンスケさんという人の態度様子が一転したことも驚いた…まあ、知らない人である僕の前だったからと言われてしまえばそれはそれで納得はできてしまうのだけれども
『ぐじゅくじゅもゲル状も大差代わりは無いだろっ⁈……何故お前はそんなにもゲルにこだわんだよっ!!』
[あ、あの……、
予想外の展開と状況に戸惑った僕は言葉には出さなかったものの目で訴えるようにして動揺していた……キョドっていると表してもいいだろう
『お前達…少年が困っているだろう それとシュンスケとモミジ…ゲルバナは後にしろ…』
部屋の奥の方から声がした
『あっ…………んっ、すいませんでした』
『あははっ………ゴメンなさい』
この様子から察するにこの人がこの中でリーダーのような立場なのだろうか?
『すまない少年……騒がしくて』
『い、いえ……ところでここは……?あなた方は誰なんですか⁈』
『ああ、そうだったな……私は水無月柚帆一言で言えばこの中では皆の代表的な役割を一任している。それでこっちの…先程少年を案内したこいつは矢谷春助』
『よ、……よろしく』
『んで私が笹椛紅葉、よろしくねぇ~w』
『僕は暮林恋です。よろしくお願いします。はいっ』
『俺は朝倉総司郎だ。まあ、よろしく』
『僕は、僕は宮窪真昼です、……ところであの……ここは…一体……』
水無月さんは、”ああそうだったなと言って話を始めた………