↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者くんの奴隷ちゃん飼育日記  作者: 猫屋犬彦


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/7

12日~13日目

( ´∀`)貴族令嬢ちゃん回。

12日目【冒険者視点】


今回のクエストはバディが居るらしい。


まぁ今回のクエスト、ちょっとソロじゃキツいからな。


だが即席パーティーの拙い連携は余計に危険だ。


特にいつもの助っ人枠だと俺の扱いは雑になる。


前回、前々回のパーティーは当たりだったが、下手なパーティーに入ると不当な扱いを受けたり、報酬分配で揉めたりすんだよ。


対等に行動出来るならツーマンセルが妥当だ。


クエストの定員人数と俺の希望が合致する。


…間違ってない筈なんだが…。


なんか嫌な予感すんだけど。


気の所為か。


さて、指定の待ち合わせ場所は、と。


あ


駄目だ……。


……………帰る。


俺は帰る。


離せ。


俺は帰る。 


このクエスト


チェンジで。


12日目【奴隷視点】


──────はっ!?


嫌な予感がする。


胸騒ぎがする。


御主人様…。


どうか御無事で…。


12日目【冒険者視点】


はぁぁぁ~~~…


またお前かよ。


俺を嵌めたんじゃねーだろな?


そうか、偶々か。


ホントかよ…。


今日はドレスじゃないんだな。


あん?


そういや格好違うのに良く解ったな?って?


解るだろ。


顔とか匂いとか気配とか…


何だよ?


笑うか怒るかどっちかにしろよ。


別にいいけどよ。


他のお仲間はどうしたんだよ?


ああ、解ってる。


お前は貴族令嬢で、あいつらは護衛…え?


あいつらも全員貴族令嬢?


寄子と寄家…。


あー確か親分子分な。


お前が貴族の親分の娘で、他のは子分の娘達ね。


何だよ?


変な顔すんな。


間違ってねーだろ?


友達だけど友達じゃないって事?


ふーん。


面倒臭そうだな、御貴族様は。


12日目【奴隷視点】


お洗濯して、お皿洗いして。


今日はお皿は割らなかった。


よし。


ご飯貰った。


おじさんのご飯も、美味しい。


でも何でかな。  


御主人様のご飯の方が美味しい気がするの。


12日目【冒険者視点】


自分の力を試したい?


はぁー御貴族様は暇なんだな。


お?怒らないのか?


自己満足なのは解ってる?


まぁそうだな。


だけどいいんじゃねぇか?


裸一貫、世界に挑んでみたいって気持ちに、男も女も平民も貴族も関係無ぇしな。


あん?  


今後もペアを組んで欲しい?


は、ごめんだね。


ソロのが気楽でいいんだよ。


待て。


動くな。


喋るな。


静かにしろ。


もっと体寄せろ。  


目を瞑れ。


見るな。


…………………………行った、か?


……ふぅ…そろそろ潮時だな。


これ以上は危険だ。


今回はダンジョンのマッピングがクエスト内容だ。


今通り過ぎたのはシカトしろ。


急いで、だがゆっくり移動しろ。


しまった。  


気付かれた。


逃げるぞ。


絶対戦うな。


走れ。


走れぇーーーーっ!


12日目【奴隷視点】


御主人様。


まだかな。

 

先に寝るね。


今日はお洗濯ちゃんと出来たよ?


お皿も割らなかったよ?


オムレツは…ぐちゃぐちゃだったけど。


御主人様みたいに、ふわふわとろとろには、ならないけど。


御主人様?


眠れない。


御主人様、何処に居るの?


明日には帰って来てね。


13日目【冒険者視点】


馬鹿野郎。


無茶しやがって。


だから逃げろって言ったろうが。


あー痛ぇなクソ。


血が止まらねぇ。


気にすんな。

 

何故庇ったのかって?


さぁな。


お前がいい女だったからかな?


おっと、口が滑った。


血ぃ出し過ぎたかな。


────────そろそろ不味いか。


ちっ、先に行け。


俺なら大丈夫だ。


あんなのが彷徨いてるって情報持ち帰るだけで大金星だぜ。


道理で未帰還者が出る訳だ。


ありゃ底辺冒険者の案件じゃねぇわ。


いいから行け。  


何の為のツーマンセルだと思ってんだ。


足手纏いだ。


お前が居る方が…くそ。


気付かれた。


あん?


俺を死んでも守る? 


バァカ。


弱い癖に強がんな。


大人しくドレス着てお茶でも飲んでろよ。


くそ、仕方ねーな。


この馬鹿め、死ぬ気だ。


はぁ~~~…仕方ないな。


おい、こっち向け。


『眠れ』


…よし、煩いのは黙らせた。


さて、やるか。


さぁて、殺るか。


『固有スキル』解放───────


13日目【奴隷視点】


御主人様?


御主人様?  


何処?


怖い。


一人で寝る夜は怖い。


御主人様の服。


くんくんくんくん。


すーはーすーはー。


少し、安心。


御主人様………


13日目【冒険者視点】


よぉ、起きたか。


ん?


さっきの大型モンスターか?


どっか逝っちまったぜ。


きっとこんな下等生物が縄張りに入り込んでも気にしないんだろ。


もう大丈夫だ。


帰るぞ。


肩を貸せ。


血を流し過ぎたし。


…力を使い過ぎたからな。


あん?


大丈夫だ。


もう傷口は塞がってる。


ただまぁ肩を貸してくれりゃいい。


ちとふらつくだけだからよ。


泣くなよ。


泣きてーのはこっちだぜ。


剣も折れたしよー。


…硬かったなあの野郎。


拳が砕けるかと思ったぜ。


あん?


こっちの話だ。 


だから泣くなって。


庇って怪我した責任?


馬鹿野郎。


パーティーなんだ。


仲間なんだ。


そんなのはナシだ。


治療費なら依頼主かギルドに請求すっからよ。


だから泣くな。

 

お前は強いって。


焦らず、しっかりやれ。


俺みたいになるな。


…すまんな。


助けられなくて。


…連れて帰れなくて、悪いな。


だから


俺の腕の中で死ぬんじゃねぇよ。


……………………………。


…………あ?


何の話?


ああ、ギルドに治療費をふっかけてやるって話だよ。


だから心配そうな顔すんなよ。


俺は、大丈夫だ。


泣き虫だな、お前は…


13日目【奴隷視点】


御主人様っ!


御主人様っ!?


どうしたのっ!?


怪我したの?


なんでなんでなんでなんでなんでなんで?


御主人様強いのに。


世界で一番強いのに。


御主人様が、怪我した?


死なないんじゃ、ないの?


なんであなたが謝るの?


貴女の、所為で?


帰って。


帰って。


────この匂い、知ってる。   


この女の匂い、嫌い。


大嫌いっ!


いいから帰って!


帰ってよ!


私の御主人様は私が守るからっ!


帰って!


…………やっと帰った。


御主人様。


御主人様。


顔が真っ青だ。


御主人様、御主人様、死なないで。


御主人様、お願い。


御主人様、目を開けて─────


13日目【冒険者視点】


あー、駄目だな。


体が怠い。


意識が途切れ途切れだ。


あいつはどうしてる?


ありゃ?


もう俺の部屋?


ん?


何泣いてんだよ。


俺は死なねーっての。


あん?


俺がヘマしただけだ。


あいつは関係無い。


ちと転んだだけさ。


泣くな泣くな。


泣き虫ばっかだな、本当に。


13日目【奴隷視点】


御主人様が怪我したの。


御主人様が怪我したのに。


あの女を庇って怪我したのに。


もっとあの女を庇うの。


あいつの所為じゃないって言うの。


どうして。


どうして。


どうして私以外の女に優しくするの?


どうして私以外の女を命懸けで守るの?


どうして私以外の女に優しくしちゃうの?


どうして私以外の女の話をそんな優しい顔でするの?


どうして私以外の女とくっ付いてたの? 


どうしてあの女を庇うの?


どうしてあの女を探すの?


あいつは大丈夫か?って何で言うの。


御主人様。


御主人様。


御主人様。


私を見て。


私だけを見て。


私以外の女は見ないでよ。


私には、御主人様しか居ないのに。


御主人様。


…わたしじゃ、だめ、なの?


やっぱり


こんなきたないどれいじゃだめですか?

( ´∀`)貴族令嬢ちゃんがヒロインしてますね。主人公に庇って貰う。主人公が怪我をした事を負い目に感じる。足を引っ張る系イライラヒロイン。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
奴隷ちゃんがどんどんヤンデレっぽくなっていってる…!?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。