【一話完結】年上の旦那様
旦那様にとって私は二人目の妻です。
誤解しないで欲しいのだけれど、この国は王族以外は一夫一婦制ですわ。
だから正妃や側妃とか、第一夫人とか第二夫人だとかそういうものではないのです。
互いの同意の元に前の奥様と離縁されて、その数年後に旦那様は私と再婚した……そういうことなのですわ。
旦那様とかつての奥様は子どもの時分からの婚約期間を経て、成人を迎えた数年後に婚姻されたとの事でした。
一人目の奥様はローゼリア様というお名前で、それはそれは大輪の薔薇の如くお美しい方なのだそう。
奇しくも二人目の妻である私の名前がローズというのは本当にただの偶然だったらしいのですが、それはまぁそうでしょうね。
同じ薔薇の花の名を持つとしても平々凡々の私には、大輪の薔薇という形容は当てはまりませんから。おほほ。
私の父が旦那様の上官であったご縁で、私たちは婚姻を結びました。
旦那様より九つも年下の私は当然これが初婚でしたわ。
旦那様は再婚でも結婚相手として好条件であったことから、父は私との縁談を進めたらしいのです。
だって旦那様は離婚歴があるとはいえまだお子もおられず、王太子殿下の側近として将来を有望視される伯爵家の若きご当主様ですから。
私の父も伯爵位で、国王陛下の側近を長く務める事もあり、父は次期国王の近習たちを教育するお役目を任されていたのだそう。
旦那様もそうやって父には、時に厳しく時に優しく指導して貰ったとおっしゃっていました。
父にしてみればまさか王太子殿下の側近候補として教育した青年と娘が縁付くなど予想もしなかったらしいのですが。
そうして私は十八、旦那様が二十七歳の時に婚儀を挙げ、私たちは夫婦となりましたの。
それから二年。
なかなかお子は授からないけれど、私は平穏で幸せな日々を送っていました。
「旦那様。私が刺繍が苦手だからと講師をつけてくれたでしょう。おかげで私、とても上達したのよ?これはそのお礼としてハンカチに刺繍しましたの。どうぞお受け取りくださいませ」
「ありがとう。……愛らしいマンボウの刺繍だな」
「小鳥ですわ」
「……そうか」
旦那様はどちらかというと感情があまり表に出ないわかりにくいタイプではあるけれど、九つも年下である私に殊の外優しく、とても大切にしてくださいます。
だから私もついつい甘えてしまって……。私と旦那様が夫婦であると知らない人から見れば、もしかしたら少しだけ年の離れた兄妹に見えるかもしれませんわね。
「旦那様っ……、お礼としてハンカチに刺繍したものをたった一枚贈っただけなのに、そのまたお礼の数が常軌を逸しておりますわ!ドレス数着にアクセサリーやお花、それに人気パティスリーのスイーツ各種だなんていくらなんでも戴き過ぎです!」
「気に入らなかったか?」
「とんでもない!どれも私の好みドンピシャで大変嬉しゅうございますわ!」
「そうか、良かった」
「はい。ありがとうございます。ですからお礼のお礼のお礼としてまた刺繍をしましたの。今度は白のクラバットに白い絹糸で刺しましたのよ」
「ありがとう。もう覚えたぞ、これは小鳥だな」
「いいえ。マンボウですわ」
「……そうか」
旦那様はそう端的に告げられ、それからご自身の指の背で私の頬を撫でられました。
「ふふふ」
私はくすぐったくて笑いながら小さく身を捩ります。
すると旦那様が私を抱き寄せられました。
旦那様の大きな体にすっぽりと包まれるのはとても心地よく、私は心から安心できるのです。
「旦那様……」
「ローズ」
旦那様は私の名前をひとつ、つぶやかれて……
旦那様のお顔がゆっくりと近付いてきます。
私はうっとりと目を閉じて、つま先立ちをしました。
と、このように、お子が授からない事を除けば、私はとても幸せな日々を送っておりました。
だけど、
その日々に翳りが見え始めたのはいつだったかしら。
……いいえ。はっきりと覚えているわ。
ご令嬢が王太子殿下の婚約者様である侯爵家のお茶会に参加した時、私はそこで旦那様と別れた奥様……ローゼリア様が王宮にて再会を果たしたことを耳にしたのです。
旦那様との離婚後、ご自身の夢であった芸術家になる願いを叶えるために他国に渡っていたローゼリア様。
そのローゼリア様が旧知の仲である陛下の第二側妃様の肖像画を描くために、一時帰国されたらしいのです。
その時に王宮で偶然……ではないですわね、旦那様は王太子殿下の側近ですもの、必然としてローゼリア様と再会したのですわ。
そしてそのお話をを聞いたお茶会から回を重ねる毎に、旦那様とローゼリア様の噂が耳に届くようになりました。
王宮内の至る所で旦那様がローゼリア様とご一緒のところを目にするのだとか、王宮の停車場で旦那様とローゼリア様が待ち合わせをして共に歩き去ったのだとか……。
それ以前から旦那様が帰って来られる時間が微妙に遅くなっている事を不思議に感じておりましたが、それらの話と照らし合わせてみれば、噂は噂でなはくどうやら真実のようです。
加えてこのところ、夢見が悪いのか旦那様はよく魘されておいでなのです。
「うっ……くっ……駄目だ、ロー……」
旦那様の寝言を聞き、私は酷く狼狽えました。
な、何が駄目なんですのっ?
ロー……の後は何ですっ?
ローズですかそれともローゼリアですかっ?
その寝言を聞かされたのは、お昼寝をし過ぎた所為でなかなか寝付けない夜でした。
眠れない夜というのはついつい余計な事を考えてしまうものです。
そんな時に旦那様から意味深な寝言を聞かされ、私の心は千々に乱れに乱れました。
あぁ……旦那様はもしかして……
別れた奥様であるローゼリア様と、焼け棒杭にファイヤーしてしまったのでしょうか……。
毎日私のような若いだけの凡庸な妻を見ている旦那様が、久しぶりに再会した元妻の妖艶な大人の女性の魅力に触れて愛情が蘇ったとしても仕方ないのかもしれません。
だって旦那様とローゼリア様は嫌いあって別れたのではなく、ローゼリア様の夢を応援するために旦那様が離縁に応じたのだと聞き及んでおりますもの。
家同士の取り決めである婚約は余程の事がない限り、解消することなど許されません。
だから一度は婚姻をして、それから離縁という形を取り、旦那様はローゼリア様を隣国の高名な画家の弟子となれるよう手を回されたそうなのです。
そこまでして……ご自身に離婚歴がある男という瑕疵を課せられる事も厭わずに、旦那様は
ローゼリア様の夢を叶えてさしあげたのですわ。
それはやはり、本当にローゼリア様のことを愛していらしたから。
愛しているからこそ、身を切る思いで彼女を手放したということなのでしょう。
なんという大きな愛。
それこそ真の愛、無償の愛なのですわ……。
私もきっと、そうするべきなのでしょうね。
愛し合いながらも別れたお二人が再会した。
そしてやはり愛しているのはキミだアナタよ、と再び愛情が燃え上がったであろうお二人のために、私は身を引くべきなのでしょう。
幸いまだ私と旦那様の間には子どもがおりませんしね……。
「でも、でもやっぱり私……旦那様とお別れしたくないわっ……」
旦那様と他人になる。
旦那様の妻でなくなる。
そう思うだけで辛くて悲しくて寂しくて、私の瞳から涙が溢れ出します。
旦那様の今の妻は私なのよ!と厚顔無恥となって妻の座に居座るのは、許されない事なのでしょうか……。
思い悩めば悩むほど答えが見つからない。
せっかく上達した刺繍も心の迷いが災いしてか上手くいきません。
猫の刺繍を刺していたのに、メイドに「素敵なゴブリンですね」と言われてしまったわ……。
はぁ……どうしたらいいの……?
(あ、ゴブリンのことではなく旦那様のことですわよ?)
気持ちはどんどん重く深く沈み、私はとうとう気鬱から塞ぎ込んでしまいました。
体調が思わしくないのもその要因でしょう。
だけどそんな私に、旦那様は変わらず優しく接してくださいます。
「ローズ……大丈夫か?」
私の体調を気遣い、心から案じて労わってくださるのです。
「……ごめんなさい旦那様。夫人としての務めも立ち行かず、私……情けないですわ……」
「そんな事は気にしなくていい。キミが幸せに健やかでいてくれるだけで充分なのだから」
「旦那様っ……」
なんというお優しい方なのでしょう。
本当はローゼリア様を愛しておいでなのでしょうに、一度娶ったからには最後まで責任をと、博愛精神で私を慈しんでくださっているのですね。
こんな素敵な旦那様には、やはり幸せになっていただかなくてはなりません。
そして旦那様が幸せになるために、私に出来る事はただひとつ。
私は充分旦那様に幸せにしていただきましたもの。
今度は旦那様が本当の幸せを掴む番ですわね……。
私はへなちょこな意を決して、旦那様に申し上げました。
「旦那様っ……私、離縁に応じますわっ……!」
「………………は?」
なんだかたっぷりの間を置いて、旦那様はただ一言だけ声を発せられました。
私の方から離縁を切り出したことに驚き、そして嬉しみのあまりそうなってしまったのですね。
私は喉が引き攣りそうになるのを堪えながら、旦那様に気持ちをお伝えしました。
「私は全て存じあげております。ローゼリア様と……元奥様と再会され、焼け棒杭にファイヤーされたのですわよね……」
「焼け棒杭……?ファイヤー……?何を言っているんだ?」
「お惚けにならなくても大丈夫です……私、ちゃんと弁えておりますから」
「……待て。何を弁えるというんだ」
「もうっ、旦那様ったら往生際が悪うございますわよ!せっかく私から離縁を申し上げているのですから素直にお喜びになって、さっさとローゼリア様と復縁なさったらよいのです!」
「ふ、復縁だとっ!?なぜそんな、どこからそんな話が出たんだっ!」
「お茶会で皆さまが噂されておりますわよ!旦那様がローゼリア様と逢瀬を繰り返していると!」
「誤解だ!確かに王宮でローゼリアと再会したが、逢瀬ではなく一方的に付き纏われているだけだ!」
「でも停車場で待ち合わせして、お二人でどこかに歩き去ったと聞きましたわ!」
「待ち合わせではない!待ち伏せだ!いつも帰宅時を狙って待ち伏せされているのだ!それに歩き去ったのではなく、俺は彼女から逃げているのだ!くそっ……その所為で微妙に帰宅時間が遅れて堪ったものではないっ……!」
「付き纏いに待ち伏せっ……?ではローゼリア様はそれほどまでに旦那様との復縁を願っておいでなのですね」
「違うっ!ローゼリアが狙っているのはローズ、キミのことだっ!」
「え?……わ、私?」
旦那様の思いがけないお言葉に、私は目を丸くしてたじろいでしまいます。
「隣国で絵の勉強を積んだローゼリアが、我が国の第二側妃殿下の肖像画を依頼され、期間限定の宮廷画家として召し抱えられた。その仕事の息抜きとして、ローゼリアはキミをモデルにして個人的な絵を描きたいと言って来たんだっ……」
「えぇっ?わ、私をモデルにっ?」
「そうなんだ……。ローゼリアがどこでキミを見かけたのかは知らないが、彼女はローズの可憐さに衝撃を受けたらしい。そして人伝にキミが俺の妻だと知り、瑞々しい野薔薇を是非キャンバスに収めたいと頼んできたんだ!」
「そ、それで旦那様は何とお答えになったのですか?ま、まさかお引き受けしたのでは……」
モ、モデルなんて私には到底務まると思いませんわ!
「もちろん断った。当たり前だ冗談じゃない。キミの可憐さは俺の心のキャンバスにだけ刻まれればいい」
「……ん?」
「ローズ、俺はキミの事に関してだけは狭量なんだ。喩え昔から兄妹のように接してきたローゼリアの頼みでも、これだけは聞けない」
「兄妹のように……?でも、旦那様はローゼリア様の夢を叶えるために離縁して、画家になれる手筈を整えられたとか……あの方を心から愛してらっしゃるから、そこまでされたのでしょう?」
「ローゼリアとは幼い頃からの付き合いで、互いの間にあるのは恋情ではなく友愛のようなものだ。本当に妻として愛していたのなら、絶対に手放すものか」
「え、そ、そうなのですか……?」
私がそう言うと、旦那様はしっかりと頷かれました。
「もしローズがローゼリアと同じような事を望んだとしても、俺は決してキミを手放さない。俺の元に縛り付け、閉じ込めて囲い込んでズグズグにしてからその上でキミの望みが叶うように尽力する」
「旦那様……」
ん?あら?とても嬉しいお言葉ですが、なんだか不穏な単語が並んでいたような……?
「ローズ、俺がキミに抱く感情はローゼリアのものとは全く違う。ローゼリアとは離婚前提で結んだ形だけの白い結婚であったが、ローズとの婚姻は俺が義父上に頼み込んで土下座までして望んだものなんだ」
「えっ、ええっ?」
旦那様はおっしゃいました。
母の名代で父に届け物をするために初めてひとりで(家令を連れて)王宮を訪れた私をひと目見て、恋をしたのだと。
これまで一目惚れなど都市伝説に過ぎないと馬鹿にしていたのに、まさか自分が一瞬で恋に落ちるなど想像もしていなかったと、旦那様はそう言って真剣な眼差しを私に向けられました。
ローゼリア様とお別れした後、今度こそ家のために真の妻を娶らねばならないと考えていたけれど、それならば絶対に私がいいと……私でなくては嫌だと思ったのだそうです。
「わ、私たちの婚姻は、優良物件である旦那様に目を付けた父が強引に進めたものだと思っておりました」
「違う。まだ娘を嫁にやりたくない、何なら一生手元に置いても良いとさえ言って縁談を渋る義父上を脅迫…コホン、説得して俺が強引に押し進めたんだ」
「そうだったのですね……では、ローゼリア様と焼け棒杭にファイヤーをしたわけでも、私との離縁を望んでいるわけでもないのですね……?」
恐る恐るも旦那様の真意を問うと、旦那様は真剣な表情で私に言い募ります。
「そんなわけはないだろう。俺はもう、キミがいない人生なんて考えられない。可憐な笑顔も、愛らしい声も、素直で優しい性格も、独創的な刺繍も……ローズ、俺はキミの全てが愛おしくてたまらないんだ」
「旦那様っ……」
なんて嬉しくて幸せな言葉なのでしょう。
感極まった私の瞳からぽろぽろと涙が零れ落ちました。
「……キミはもう、嫌になってしまったのだろうか……?こんな離婚歴のある九つも年上のオジサンの妻でいるのに、嫌気が差してしまったのだろうか……」
旦那様のその言葉を聞き、私は目をかっ開いて訴えます。
「そんなわけはございませんわ!私は誰よりも旦那様を愛しているのです!旦那様の妻になれて私がどれほど幸せかっ、旦那様とお別れしなくてはと思った時の私の慟哭がどれほどのものかっ……!くっ……ど、どうすれば私の旦那様に対する溢れる愛をお伝えできるのかしら……!」
私は思い切ってえいやっ!と旦那様に抱きつきました。
旦那様は勢いよく抱きついた私を難なく受け止めくださり、ぎゅっと抱きしめ返してくださいまいした。
そして私の耳元で囁かれます。
「ローズ……ありがとう。充分に伝わったよ、ありがとう……」
「お礼を言うのは私の方ですわ!旦那様、私を妻にしてくれてありがとございま、うっぷ、」
「ございまうっぷ?」
「いえ、急に……」
「ローズ?」
「吐き気が……うぉっぷ、」
な、何でしょう?
なんだか急に悪心が……胸がムカムカして、
「オ、オエっぷ……!」
「ローズ!?た、大変だ医者を!誰か医者を呼べっ!」
突然吐き気を催して口元を押さえる私を見て、旦那様の叫び声が屋敷中に響き渡りました。
そしてその声を聞きつけた屋敷の人間たちも右往左往の大騒ぎとなったのです。
そうして私は慌てて連れて来られた主治医の診察を受けました。
その主治医の診立ては…………
「伯爵様、夫人、おめでとうございます。ご懐妊でございますよ」
なんと、おめでたでしたわ。
旦那様と夫婦になって苦節二年、ようやく私は旦那様のお子を授かったのです。
そこからはもうまた更に屋敷中が右往左往、上を下への大騒ぎとなりました。
その中で旦那様が男泣きに泣かれ喜んくれた姿を、私は生涯忘れないでしよう。
初孫の誕生を待ち望んでいた義両親と私の両親の元へもすぐに連絡が行きましたわ。
その知らせを王宮で受け取った父は、嬉しさのあまり国王陛下の執務室の窓から「孫が生まれるぞーっ!」と叫んだのだそうです。
(おやめになって)
それを側妃殿下の肖像画作業のために王宮に来ていたローゼリア様のお耳にも届いて、
「尊き聖母の姿を描きたーい!ローズ様に会わせてー!」
と、ローゼリア様が叫びながら王太子殿下の執務室に飛び込んで来られたものですから、父とローゼリア様の雄叫びでたちまち王宮中に私の懐妊が知られる事となりました。
(だからおやめになって)
まぁそのおかげで、旦那様とローゼリア様の焼け棒杭にファイヤーの噂は払拭されたのですけれども。
そうして私の穏やかで平穏な日々は、小さな天使と共に戻ってまいりました。
私は少しずつふっくらとしてくるお腹を幸せに感じながら、生まれてくる赤ちゃんのためにおくるみに刺繍を刺しはじめました。
肌に直接当たらない場所に伯爵家の紋章とそして、
「ローズ。気分はどうだ?あまり根をつめすぎは駄目だぞ」
今日はお休みの旦那様が私を気遣うように声をかけてこられました。
「大丈夫ですわ、今日は悪阻もそんなに辛くありませんの」
「そうか、それならよかった。刺繍をしていたのか……可愛いイモムシだな」
「子犬ですわ」
「……そうか」
「ふふ」
東方の国ではワンちゃんは安産の象徴だといいますからね、私もそれにあやかって可愛い子犬のモチーフをおくるみに刺しているのです。
元気に……男の子でも女の子でも、ただ健やかに生まれてくれますようにと祈りを込めて、ひと刺しひと刺し針を刺しているのです。
そんな私を旦那様は眩しそうに目を細めて見ておられます。
そして徐に告げられました。
「やはり、ローゼリアには断りを入れよう」
「あら、なぜですの?子どもが生まれたら、家族の肖像画を描いていただくことに落ち着いたではありませんか」
「しかしだな、ローズと生まれてくる子どもの愛らしさは、俺の心のキャンバスにだけ刻まればよいのだ、「私は家族揃っての肖像画をちゃんと描いてもらいたいですわ」
「わかった、そうしよう。何枚でも描いて貰おう」
「ふふふ」
相変わらず私には甘い旦那様。
きっと生まれた子どもにも甘々なお父様になるのでしょうね。
そして私は、年上だけど可愛らしい旦那様をずっと愛おしく思うのでしょう。
旦那様。
私の可愛い年上の旦那様。
あなたの妻になれて、私は本当に幸せです。
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