表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/31

3.5話 


 王都騎士学院の寮区――


 翔也はベッドの上でぐったりしていた。


「はぁ……あの“巨獣馬”の突進、まだ太もも痛ぇ……」


 先日の騎馬戦予選。ギリギリの勝利の代償として、全身はバキバキ。

 とりあえず今日は休養日――の、はずだった。


 ドンッ!


「入るわよっ!」


「ちょっ、ノックしろ姫ぇぇぇっ!!」


 ドアが弾け飛ぶ勢いで現れたのは、もちろんリュシエル姫。


「この程度で寝てるなんて軟弱よ!アンタ、異世界転生者でしょ!?」


「いやいや、どこのテンプレ主人公も休みはあるんだよ!?」



 そのあと、なぜか姫が持ち込んだ**「騎馬戦予習資料」**とやらを一緒に見る羽目に。

 スカート姿で地べたに座る姫に、翔也は落ち着かない。


「ちょ、膝立てないでよ!なんかいろいろ見えそうで困るんだけど!?」


「なっ、なによ!?見るなら堂々と見ればいいでしょっ!」


「いや、そういう問題じゃ――」


 ドアの外で**ギィ……**と音がした。



「…………ふたりとも、仲がいいんだね」


 立っていたのは巫女服のセラだった。


「あ、いや、ちがっ、これは誤解で――!」


「私は別に怒ってないわ。ただ……」


 セラはスッと翔也のベッドの隣に座ると、

 小さな壺を取り出し、膝に塗り薬を広げ始めた。


「……無理してた足、治してあげるね。動けなくなると困るから」


「くっ……癒し系のくせに妙に攻撃力高い……!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ