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靴箱の火
玄関にはだれもいなかった
とりあえず座って靴を脱ぐと眼の隅に何か映った。
靴のつま先にチロチロと火が付いていたのだ。
はは、あり得ない 革靴だし
表面滑らかで埃ものんないんだから
気にしないようにしながら靴箱に入れる。
と同時に何かが足元に舞い降りた。
メモだ
何語ともつかない文字が並んでいる。
空いた部分に騎士のシルエットのようなマークが描かれている。
あたし・・・?いや、勇者だし
ふと掌を見ると同じマーク。
ははは、刺青だよ 校則違反って
靴の炎で紙を燃やす。
目が火照るような熱と小さな音が鳴る。
見送った後に扉を閉めると小気味よい音が響いた。
廊下に出てもやはり物音一つしない。
何故だか笑いがこみ上げてきて
私は一人で笑った
今日という日が改めて狂ってるって
なんていうんだろ
今更ながらおかしくなったの




