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バス停は狂気
耳を押さえている手がしびれてきた。
やっとバス停が見えた。懐かしい感じがする。
バスは今にも出発しそうだ。
全速力でバスに近づいた途端派手にこけた。
ほ・・・本当、これ
「お乗りになります、お客様」
妹の美佐紀にそっくりの女が顔を出す。
いや、そんなことよりもね、タイヤが・・
バスにはタイヤではなく巨大な蝸牛が付いていた。
さらにその色は紫と緑、ほんと気色悪い
皮がむけた足が響くように痛む。
「乗らないんですか、勇者?」
「やってやろうじゃないの、どうせ夢でしょ」
笑みを浮かべて彼女は乗せてくれた。
バスの中にはいつもの光景が・・広がってなかった。
壁は真紅で椅子はべとべとのケーキだ。
立っていることにした。
人に見えない乗客から顔をそらす。
どうせすぐに覚めると思いながら
外を眺めた。




