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7/11

バス停は狂気

 耳を押さえている手がしびれてきた。

やっとバス停が見えた。懐かしい感じがする。

バスは今にも出発しそうだ。


全速力でバスに近づいた途端派手にこけた。

ほ・・・本当、これ

「お乗りになります、お客様」


妹の美佐紀にそっくりの女が顔を出す。

いや、そんなことよりもね、タイヤが・・

バスにはタイヤではなく巨大な蝸牛が付いていた。

さらにその色は紫と緑、ほんと気色悪い

皮がむけた足が響くように痛む。


「乗らないんですか、勇者?」

「やってやろうじゃないの、どうせ夢でしょ」

笑みを浮かべて彼女は乗せてくれた。

バスの中にはいつもの光景が・・広がってなかった。


壁は真紅で椅子はべとべとのケーキだ。

立っていることにした。

人に見えない乗客から顔をそらす。


どうせすぐに覚めると思いながら

外を眺めた。





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