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歴史の一頁

〈現在、人類の多くは第一次産業に従事している。農作物の栽培はAIが管理するため人間にとって安全な作物が効率よく栽培でき収穫量も多い。漁業はAI が魚の群れを把握し、漁船における重労働は人型アンドロイドが行ってくれるので人間の負担は非常に軽い。女性の漁師も増えた。生活に必要な工業製品の生産もAIが管理するのでに生活は便利になった。

 娯楽の種類も増えた。人類の衣食住はAIにより管理されて充足している。役者になりたいもの歌手になりたいものアイドルになりたいものはそれを選択する。AIが提供する衣食住の充足度は娯楽系より第一次産業の方が高い。アイドルの中には 第一次産業とアイドルの兼業行うものも多い。


 医療も司法もAIが管理する。

 今は風邪を引いてもAIが血液から瞬時に判断して的確に処方してくれる。介護が必要な者にはカプセル型の入院施設がある。

 犯罪者にはAIが適切な刑罰を選択する。刑期を終えると通常の生活に戻り、刑罰の度合いにより一定期間ドローンに監視される。


 地球上の人口が一億人を超えないように、一千万人を切らないようにAIは管理する。感染症で人類が滅亡の危機に瀕した事はもう歴史の一頁に過ぎない。〉


 妙高は小説の最後の部分を話し終えた。

「なんかお前が書いた小説みたいだな。酔った勢いか寝ぼけて思いついた小説を誰かの小説と勘違いしてるんじゃないのか。」

「馬鹿野郎、そこまでボケちゃいないよ。」

「それじゃあ、お前の行動からこんな文章を書くんじゃないかってAIが創作したんじゃないのか。」

「そうかもな。」

 妙高と周治は笑った。

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