登場人物紹介
■御守夜子
御守探偵事務所で、所長の助手をしている少女。
助手ではあるが探偵資格を取得しており、《異形の者》の本性を暴き排除することができる。
態度は丁寧だが、どこか小生意気なところのある女子高生。
実の両親は夜子が赤ん坊の頃に《異形の者》によって殺されている。
そのため遠縁である養父(御守夕)に引き取られた。
■琴浦陽一
御守探偵事務所の探偵。夜子の義兄で、彼も御守夕の養子である。
だらしなく適当な性格で、外部の人間からはよく思われないことも多いが、的確な仕事をするため業界の評価は高い。
一途で思い込みが激しいタイプの女に好かれやすい。
■鈴切佐助
御守探偵事務所の助手。かつては他業種だったが、琴浦の誘いでこの業界へ。
気弱でおどおどしているが、やる時はやるタイプ。
所内で一番体格がよく、盾役を務めることが多い。
とにかく優しく気が利く。飲み物にはこだわりがあり、来客へのお茶出しは主に彼が担当している。
■周防藤
妖狐の《異形の者》の青年。顔が驚くほど整っている。
どこか胡散臭いところがあるが、悪意は無さそうに見える。
血の繋がりはないが、夜子のはとこにあたる。
■沼元美沙
《機関》の職員。《異形の者》の血を引く旧家の生まれ。異形の力を使える。
どこか浮世離れしたところがあり、一般的な善悪にはあてはめられない性格をしている。――が、悪人では無い。
琴浦とを一方的に慕っており、彼との間に子を成すことを狙っている。
■御守夕
御守探偵事務所の所長。業界では古株の《探偵》。夜子と琴浦の養父。
業界に名を残す優秀な《探偵》であり、《異形の者》により親を亡くした子供を多く養子にしている人格者。
高齢のため、現在は現場に出ることはほとんど無い。
■山本京子
御守夕の昔からの助手。夜子や琴浦の養母。
おおらかな女性で、夜子ら子供達から慕われている。
夕の妻ではないが、ただの助手でもなく特別な関係のようだ。