第4-1話
今回の話から下手なバトルシーンや、ちょっとキツめの言葉が入ります。
苦手な方はご注意ください
~ダバ達の特訓日記〜
◎1日目
あれから親父に話したよ。
思うように生きなさいと言われた。
いい親父だと思ったのはここまで。そのあと、旅立つなら私と戦えるレベルまでダメだと言われた。マジか…
その後はセツラン達に言葉を教え始めたよ。
◎2日目
とりあえず親父と模擬戦。フルボッコでした。カスリもしません。体当たりが基本攻撃っぽい。まずはそこからだな。
夜、カビちゃんに相談。カビちゃんは仕事が多く、基本的にキノコにいない。セツランに呼び出して来てもらう形だ。
相談内容は、リーヴァから聞いたことの確認。
大きな間違いがあった。
カビちゃん曰く『スキルも魔術も同じっす。全てはマソを利用した現象っす』だと。更に、『マソの現象はイメージが全てっす』つまり、結果をイメージし、過程を理解すれば原理はマソが補ってくれるらしい。呪文は過程をイメージし、魔術名は結果をイメージしるとの事。スキルは結果のみのイメージで、単純な事が多いんだと。
なるほどなぁ…。良くある詠唱破棄ってのは完全に過程を理解した上で、結果を出すって事か。
◎3日目
自主練スタート。ほかの三頭も一緒だ。
マソの扱いを確実にするところからスタート。
夜は三頭への刷り込み作業。
内訳は
セツラン→熟女
ペンペン→ロリ
エルくん→巨乳
うむ。完璧だ!
◎10日目
マソを感じることが出来た。世界はマソに満ちている。マゾではない。
感じれるが扱うにはまだまだ慣れが必要の様だ。
三頭への刷り込みが上手くいかない。異種間は厳しいのか?
◎12日目
マソの取り込みまでできた。基本スペックが上がった気がする。だけどまだまだだ。
カビちゃんに頼んでオレの覚えてる各女性イメージを三頭に流し込む。もはや洗脳作業。
カビちゃんまで反応したのはここだけの秘密だ。しかしカビちゃん何でもできるな。管理官補佐の補佐って話聞いたけど…
◎15日目
この時点で親父に再戦。
基本動作で負けている。マソの扱いだけでなく、戦闘用の動きも覚えなくては。
カビちゃんからアクションがあって、再びみんなにイメージ転写。エルくんの反応が宜しい。
◎20日目
初めてモンスターと戦った。相手はゴブリン。初級のオレ達にとっては丁度いい相手だ。
だが、リアルで見るとやはり少し怖い。こちらを殺そうとしてくる。その事実はやはり怖いものがある。しかし追い払うだけでは今後の動きに響くと思い、踏み殺したよ…
生き物を殺す事に抵抗を感じる。だがそれでいいと思ってる。快楽殺害はしたくないからな。思えば馬は草食動物だ。肉食衝動が出なくて良かった…焼肉はカモーンなんだけどね!
仲間は特に何も感じてなさそう。ちょっと羨ましい。
◎30日目
日々、マソの扱いと転用方法の模索。更に身体を動かし戦闘用の動作を身につける訓練をしている。
少し大きくなったかな?身体がね。筋肉も付いた方だ。だけどエルくんが側に来ると引け目を感じる。デカすぎるんだよ…既に親父を超えたな。
刷り込み作業は順調だ。話もできるようになったがもっぱらエロい方面…まぁいいや。
◎35日目
一つのスキルを覚えた。本来オレ達ジアンス種は魔術の方なのだがスキル扱いにした。なんとなくイメージしやすいからだ。
魔術だと呪文詠唱が大変そうだし…イメージ先行のスキルが向いてそう。
そんな理由で覚えたスキル。題して…
【瞬脚】
そのまんまですがね。前世の色んなマンガであった瞬歩?その馬版。
イメージ通り瞬間的なスピードは跳ね上がった。でも御する事が出来ずに何度木にぶつかったことか…頭痛い。
刷り込み作業は、各自面白いぐらいハマっている。カビちゃんが居ないと想像でしか見えないから美化されまくる。
前世なら犯罪者予備軍だ。後悔はしていない…
◎39日目
唐突に三頭から要望が来たよ。
エルくん『ボク、巨乳のお姉さんを乗せて旅がしたい。むしろ叩かれたい。ハァハァ…』
ペンペン『僕はロリっ子獣人が欲しい。ペンギンも可』
セツラン『ダークエルフの様な色気のある人がいいれふ。甘えたれふ』
やり過ぎた…
◎40日目
とりあえず強くならないと旅にも出れず要望も聞けないから、全員にスキルを教え込む。
更に親父にはタイマンではなく、チーム戦にしてくれと頼んだ。このままだと時間がかかるからだ。
断られるか、見下されるかと思ったが逆に褒められた。
『よく言った。一人で何でもできる訳じゃない。仲間を頼れ。使えるモノは何でも使え。その上で仲間を助けろ。そこまで出来て一人前だ』
仲間を持つ大切さを教えてくれた。ありがとう親父。つーかそんなにペラペラ喋れたの?
でも仲間…刷り込みし過ぎたんだよな…
頼っていいのか?
読んでいただき感謝です。<(_ _)>